第4話 私のお父さま

 アミは暖炉の上に飾ってある写真に気づいて、手に取って見ると、三つ子と男性が写っていた。


「この人、誰だかわかる?」


 ミルフィーユに見せると、


「あなたたち、三つ子のお父さまよ」


 その言葉にナミとミミも写真を見にアミの側に来る。


 アミは父親の顔をじっと見つめたが、何も思い出せなかった。


「私たちが記憶を無くした理由、心当たりある?」


 期待しないで聞いたのに、


「あなたたちのお父さまが、原因かもしれないわ」


 ミルフィーユは意外なことを言った。 


「どういうこと?」 


「警察が調べてるって、お兄さまが言っていたもの」


「「「警察!?」」」


 どういうことか問いただそうとした時、玄関のチャイムが鳴った。


 アリンが医者を連れて戻ってきたのかもしれないと思って、アミは急いで玄関に向かった。

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