第3話 赤・青・黄

「三つ子が、アリンに用事があるそうよ」


 私がアリンにひと通り状況を説明して助けを求めると、


「医者を呼んできます。ここで待機していてください」


 アリンがそう言っていなくなると、三つ子は女の子を連れてリビングに戻った。


 その様子をじっと見ていた女の子が、


「あなたたち、本当にそっくりね。見分けがつかないわ」


 と私と同じ感想を言った。




 女の子は三つ子の友達で、ミルフィーユ・プティング。


 三つ子の名前はアミ・コトリ。ミミ・コトリ。ナミ・コトリ。


 ここが私たち三つ子の家だということも判明した。


「これをつければ、見分けがつくわ」

 

 女の子は小さい鞄からリボンを取り出して三つ子に渡した。


 三つ子はそれぞれのリボンを手首に巻く。赤がアミ。青がミミ。黄色がナミ。私の色は赤。

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