婚約者・グエナエルに婚約破棄された主人公のステラは、幼い頃から惹かれていたグエナエルの叔父・ルドヴィク(二十二歳年上)に「何かできることがあれば言ってくれ」と言われ、勢いで「私を娶ってくださいませ!」とお願いしてしまいます。
ルドヴィクは意外にもあっさりとその申し出を受け入れ、二人は婚約します。
ルドヴィクは自分のことが好きなわけではないと思っているステラと、ステラはまだグエナエルのことが好きなのだろうと思っているルドヴィク。
両片思いなのにすれ違っています。そこがこの物語のおいしいところです。すれ違いラブストーリーが好きな人も必見です。
ヒロインのステラも可愛らしくていい子で、好感が持てます。
読みながら、「神様、溺れるほどの萌えをありがとうございます!」とステラと同じことを言っていました。
ステラの元婚約者・グエナエルと、その新しい婚約者・カミーユも見どころです。悪役の彼らはステラたちの仲を引き裂こうと邪魔をしてくるのですが、ステラたち二人の愛のスパイスにしかなっていません。むしろ結果的には二人の愛を高める役に立ってくれていて(本人たちはそんなつもりないでしょうが)敵ながら好きになってしまいました(笑)
特にラストは一難去ってまた一難……という感じでしたが、グエナエルにステラがきっぱりと言い返すシーンはかっこよく、スカッとしました! ステラ、最高…!
様々な困難を乗り越えて思いが通じ合い、結ばれた二人。
その後は……あっまーーーーい!! 胸きゅんしすぎてニヤニヤなしでは読めません。末永くお幸せに。
書籍はWeb版に3万字ほどエピソードがプラスされているそうなので、今から本屋に駆け込んできます。