恋人

光が君をきらめかす


愛しいひとよ

僕を振り向いておくれ

燦々とした夏の日の下


青い海は細かなサファイアの堆積


君が息を飲むその微かな音さえ

僕はたまらなく愛おしいのだ


揺れる耳飾りが空を映す


潮風が君の髪を揺らすとき

僕は詩のはじめての一行を知るだろう


だが海を映していた君の瞳が僕を映すとき

僕は言葉を捨てて君に口づけするだろう


その花のようなからだをそっと抱いて

ハイビスカスも嫉妬するほど

僕は君を愛しく思う

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