第13話 勉強会...?

鮫島はずっと謝っていた。

俺達はその事に首を振ってから反応する。


「大丈夫だ。鮫島。...色々あるけど本当にな」

「すまねぇな。ろくな事になってねぇ」

「そうだけどな。確かにだけどお前が悪いんじゃねーよ」

「まあそうなのかも知れないけど」


歩いてから俺達は帰宅する。

鮫島は途中の分かれ道でガードレールを触りながら指差した。


「俺はこっちだから。じゃあな」

「ああ。また明日な」

「おう」


そして俺は手を振ってから牧田を見る。

牧田は鼻血が出ているのに対して鼻奥を塞いでいた。

歯を食いしばり悔しそうな顔をしている。


「ねえ。先輩」

「...ああ。どうした」

「悔しい。滅茶苦茶悔しい」

「...それはそうだろうな。...やられたしなお前。だけど争いが全てじゃないぞ」

「そうだけど」

「落ち着け」


俺は牧田の頭に手を添える。

それから牧田を撫でまくった。

すると牧田は恥ずかしそうに反応してから顔を上げた。

周りを見てから前に駆け出して行く。


「ねえ。先輩。もし良かったらですけど」

「ああ」

「名前、で呼んで良いですか」

「は?こ、恋人じゃ無いのにか?」

「そうですよ。私は先輩が大好きです。それはそうなのですがそれもあるんですが私、それ以外にもあの女どもに勝ちたいです」

「...そうなんだな」

「はい」


悔しそうに拳を握り締めてから歯を食いしばる。

俺はその姿を見ながら空を見上げる。

夕焼け空を見てからまた牧田を見つめる。

牧田に対してこう言った。


「...分かった。じゃあ俺は今日からお前を三毛って呼ぶよ」

「え?い、良いんですか?」

「良いよ。お前がそう呼びたいんだろ」

「先輩...」

「ハハハ。お前が呼びたいって言ってんのに先輩のままだぞ」

「えへ、えへへ。何だか嬉しくて」


三毛は真っ赤に赤面する。

それから鼻を搔いた。

俺はその恥じらうその姿にこちらとしても恥ずかしくなった。

そして三毛は顔を上げる。

前に一歩踏み出した。


「じゃあ。こほん。...えっと。才知さん」

「...っ!」

「...え?ど、どうしたんですか?」

「何だかこそばゆい。...他の女子っていうか。彼女以外は初めてだしな多分。下の名前をハッキリ言う年下は」

「...そうですか?えへへ」


三毛は笑顔になりながら頬を朱に染めて歩き出す。

俺はその姿を追う様にしながら後を追う。

すると三毛がまた振り向いた。


「私、先輩の部屋にお邪魔して...この先の事を一緒に考えたいです」

「この先の事とは?」

「将来の話です。...先輩を振り向かせたいですから」

「...!」


俺は驚きながら三毛を見る。

三毛は耳にかかっている髪の毛を上げる。

それから俺を潤んだ眼差しで見てきた。


「才知さん。愛しています」

「...改めて言わなくて良いって。恥ずかしいから」

「そうですか?でも私は」


そこまで言ってから背伸びをした。

それから頬にキスをする。

また!?、と思いながら俺は三毛を見る。

三毛はニコッとしながら俺の手を恒例の様に握った。


「...先輩。この愛は本当に本当に特別です。いつか応えてくれる事を祈っています」

「ああ。...だけど応えれなかったらどうするんだ」

「その時はその時に考えましょう。...私そういうの得意ですから」

「ったく。お前らしいな。本当に」


そう言いながら俺達はそのままマンションに帰って来る。

その際に三毛に向いてから三毛に声を掛ける。


「何でお前は自殺未遂をしようと思ったんだ?」


と、であるが。

すると三毛の顔が複雑になった。

そしてニコッとした。

扉の鍵の握力が強くなった気がしたが。

気のせいか?


「それは内緒です」

「...そうなんだな」

「...はい。私は今は話せません。すいません」

「...分かった。もし話が出来る様になったら言ってくれ」

「その時には是非とも」


三毛が真顔になった。

そして笑顔になった。

その事を俺は見過ごさなかった。

何でそんな表情をしたのか分からないが。

彼女は...かなり思い悩んでいる。


「...三毛」

「はい」

「...少し片づけるから来るの待ってくれるか」

「了解です」

「...それから勉強しようか」

「そうですね」


そして俺は部屋に戻ってから部屋を片付ける事にした。

その中でエロ本とかそういうのも隠してから。

とにかくアイツが穏やかに過ごせるようにした。

お菓子とかどうしようかな。

そんな事を考えながら俺は飲み物の準備などをしていた。



10分後に彼女が来た。

インターフォンを鳴らして、だ。

俺は鍵を開けてから反応した。


「よお」

「はい」


何か大きな荷物を抱えている。

その荷物は透けて見えた分で言うとお菓子だった。

そして勉強道具一式など。

俺はその様子に首を捻ってから?を浮かべる。


「才知さんと2人きりですから。お菓子とか持って来ました」

「奇遇だな。俺も用意したよ」

「そうなんですね。私達の考えってやっぱり一致しますね」

「そうだな...まあな」


それから俺達は勉強をする為に課題、道具、教科書などを広げていく。

そして勉強する為にクッションに腰掛けた。

俺はゆっくりと勉強道具を用意していると三毛が手を叩いた。


「今度、お揃いのお品を買いに行きましょう」

「え!?な、何でよ!?」

「だってお揃いが良いですから。スマホケースとか」

「お前なぁ」

「ウフフ」


三毛はニコニコしながら勉強道具を広げる。

すると三毛は何かをポーンと発送した様な感じの反応をした。

ニヤニヤし始める。

嫌な予感がした。


「あ。じゃあ先輩こういうのどうですか?もしこの試験で点数が勝ったら相手に何でも命令できるっていうのは」

「え!?いや。必然的に俺が負けるだろ!」

「まあ待って下さい。それはどうか分かりません。私、確かに成績は優秀ですけど全部が優秀じゃないんで」

「天才少女にそんな欠落が?」

「はい。だからどうですかね。勝てる時は勝てますよ」

「...うーぬ」


そうは言ってもなぁ。

思いながら俺は悩んだが。

結論から言ってそういうのに乗る事にした。

俺も浅はかだなぁ...。


「因みにお願いごとを考えているのか。既に」

「はい。もっちろん♪」

「...はぁ...」


何だか先が思いやられる。

そう考えながら俺はそのまま伸びをして勉強を始めた。

その日はもう時間が無いので1時間程する気で、だ。


ーーーーー


すいません。ここからは全くの別件。

業務連絡致します。


今回の話、他の小説の最新話は若干、他の書籍の小説の書き方を見ての練習も兼ねて、また吸収をして練習のお披露目として小説をまた見やすい様に私の執筆、つまり書き方を変えようと思います。

長い説明ですいません。

もし見辛かったら話してくれたら助かります。

それではお楽しみ下さい。

グッドナイト!


アキノリ

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