ダンジョン
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翌日、いつも通り登校し、教室に入って自分の席に着き、サユリ先生の登場を待った。少し待ち、サユリ先生が教室に入ってくるとクラスは自然と静まり返った。サユリ先生は微笑みながら黒板の前に立ち、今日の授業の内容を告げた。
「おはようございます、今日のはダンジョンについての授業を行います。ダンジョンのそれぞれの特徴について、しっかりと理解しておいてください」
そう言って、サユリ先生は黒板にダンジョンの種類を書き出した。
「まず1つ目はここ迷宮学園にもある階層型ダンジョンですね。階層型ダンジョンは、その名の通り階層ごとに構成されていて、階層が深くなるほど魔物が強力になっていき、魔物からのドロップや宝箱の中身が豪華になっていきます」
俺はこれまでのダンジョン探索を思い返しながら、サユリ先生の言葉に耳を傾けた。そういえばまだ宝箱は見たことないな。
「そして階層型ダンジョンの危険度は、その階層の数によって決まります。
具体的には、
階層の数が20以下であればE級
20以上40以下でD級
40以上60以下でC級
60以上80以下でB級
そして80以上はA級と分類されます。
なぜ、階層の数が多いと危険度が上がるのかと言うと、ダンジョンには転移型のトラップが存在するためです。意図せず深い階層に転移してしまうことがあるため、危険度が明確に分けられています」
サユリ先生の説明に、クラスメイトたちは真剣な表情で頷いている。
俺が体験したトラップは今のところ蟻の巣に落っこちたぐらいか、トラップと呼んでいいのかは分からないが。
「次に、2つ目は単一型ダンジョンです。これは1つの階層しか持たないダンジョンですが、その広さは非常に大きく、都道府県ほどの広さがあります。単一型ダンジョンの危険度は、ダンジョン内の環境とモンスターの強さで決定されます」
広さが都道府県並みとかとんでもないよな、探索するのにどれほどかかることか。
「単一型ダンジョンのもう一つの特徴として、ダンジョン内に国が存在することがあるという点ですね。その国はダンジョン内で独自の文化やルールを持っていますが、今では日本国内のダンジョンで確認されている全ての国が日本と交流を行っており、今ではこうして様々な種族の方と授業できていますね」
そう言いサユリ先生がニッコリと笑う。
「最後に3つ目のダンジョンについて説明します。それは発生型ダンジョンです。ランダムな場所にダンジョンの入口が突然現れ、1週間から2週間経つと、その入口から大量の魔物が溢れ出してくるのが特徴です」
これはたまにニュースになっているのを見かけるな。確かどっかの国がこれが原因で滅びたはずだ。
「この発生型のダンジョンはそのまま放置しておくと周囲に甚大な被害を及ぼすため、早急に対応しなければなりません。発生型ダンジョンを消滅させる唯一の方法は、ダンジョン内にある核を破壊することです。そのため通報を受けたらすぐに自衛隊やD級以上の探索者がチームを組んで対処しています。
そして魔物からのドロップや宝箱なども得られないため、特に嫌われているダンジョンです」
なんか発生型ダンジョンだけ害悪度がピカイチなの何なんだろうな。
「以上がダンジョンの3つの種類についての説明です。皆さんも探索者としてこれらの情報をしっかりと頭に入れておくように」
サユリ先生はそう言って授業を締めくくった。
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