「ニャゴン団、新たな同盟!?再び宇宙へ!」
――――
スカーニャン団との戦いに勝利し、ニャゴンタワーに平和が戻った。しかし、ニャーダスは落ち着く暇もなく、次なる計画に思いを巡らせていた。月面での成功と地球での防衛戦を経て、彼らの力はさらに強まっている。しかし、彼の頭には一つの疑念が浮かんでいた。
「スカーニャン団……彼らが我々を狙った理由は一体何だったのかニャ?」ニャーダスはタワーの展望室から夜空を見上げ、思案していた。
その時、ふと窓際に反射する光が目に入った。ニャーダスの目は一瞬でその光に釘付けになり、思わずそれを追いかけようと窓に近づいた。
「……光だニャ!」
しかし、彼がその光を追いかけようとした瞬間、足元にあった毛布に足を引っかけてしまい、バランスを崩して転んでしまった。
「ニャッ!」彼は派手に転び、ゴロゴロと床を転がったあと、やっと立ち上がり、何事もなかったかのように咳払いをした。
「またやってしまったニャ……」ニャーダスは少し照れながら、真剣な顔に戻ろうとしたが、頭の中では少し反省していた。
その時、通信機から突然の信号が入った。ニャーダスはすぐに応答し、スクリーンに表示された映像に驚いた。
「ルナニャン!?」
月面に残っていたルナニャンのリーダーが、緊急の通信を送ってきていたのだ。
「ニャーダス様、すぐに連絡して申し訳ないニャ。しかし、緊急事態が発生したニャ。宇宙の別の勢力が、月を含む全ての惑星を狙っているニャ」ルナニャンのリーダーは焦りを滲ませた表情で話した。
「何だとニャ?別の勢力?」ニャーダスは予想外の事態に驚きつつも、先ほどのドジな行動を思い出してしまい、少し恥ずかしそうにしながら冷静さを取り戻した。「詳細を教えてほしいニャ」
「彼らは『アストラキャット軍』と呼ばれる集団ニャ。宇宙全体を支配しようとする危険な勢力ニャ。スカーニャン団も、彼らに操られていた可能性があるニャ……」
「アストラキャット軍……そんな大規模な勢力が現れるとは……」ニャーダスは考え込んだ。月面での協力関係を築いたルナニャンが危機に瀕している以上、放っておくわけにはいかなかった。
「ニャーダス様、私たちルナニャンは、再びニャゴン団と協力してこの危機を乗り越えたいと考えているニャ。一緒に戦ってくれるかニャ?」
ニャーダスはすぐに答えた。「もちろんニャ。ルナニャンとは既に信頼関係が築かれているニャ。我々もこの脅威に立ち向かうニャ」
「ありがとうニャ、ニャーダス様!準備が整い次第、月面でお会いしましょうニャ」ルナニャンのリーダーは感謝の言葉を残し、通信を終えた。
ニャーダスはすぐに団員たちを集め、緊急会議を開いた。ミャーミャ、ニャム、そしてニャサの技師たちも集まり、彼らは新たな作戦を練り始めた。
「我々は再び宇宙に向かうニャ。今度は月だけでなく、アストラキャット軍という新たな敵と戦うことになるニャ」ニャーダスは団員たちに説明した。
「アストラキャット軍……なんだか怖そうニャ。でも、私たちにはニャーダス様がいるニャ!」ミャーミャが元気よく答えた。
「そして、ルナニャンたちと再び手を組むことで、より強力な連携ができるニャ」ニャムも力強く言った。
ニャサの技師たちは、新たな装備と改良されたミャウスペース1号の準備を進めた。今回は、月面だけでなく、さらに遠い宇宙空間での戦いも視野に入れて、あらゆる状況に対応できるように設計されていた。
――
出発の日、ニャゴンタワーから再び宇宙へと旅立つニャゴン団。彼らの心には不安もあったが、それ以上に仲間との絆と勝利への希望が満ちていた。
「我々は勝つニャ。月を守り、そして宇宙を取り戻すニャ!」ニャーダスは団員たちに呼びかけ、ミャウスペース1号は静かに離陸した。
しかし、離陸直前、ニャーダスは最後にもう一度窓から反射する光を見つけ、思わず追いかけそうになったが、ミャーミャがさりげなく「ニャーダス様、光は後で追いかけるとして、今は宇宙に集中しましょうニャ」と声をかけた。
「そ、そうだニャ!」ニャーダスは慌てて正気に戻り、堂々とした表情でミャウスペース1号を指揮した。
宇宙の果てに待つ、アストラキャット軍との戦いがどのようなものになるのか、誰も予測できない。しかし、ニャゴン団はその戦いに向けて一致団結し、全力で挑む覚悟を決めていた。
――――
次回予告
次回、「ニャゴン団、アストラキャット軍との初接触!?予期せぬ同盟が成立!」
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