「ニャゴン団、月面の謎!? 予期せぬ敵との遭遇!」

――――


ミャウスペース1号が無事に月面に着陸し、ニャゴン団の団員たちは新たな大地を踏みしめた。灰色の砂が広がる無重力の世界に、彼らは興奮とともに探検を始めた。


「ついに我々は月に到達したニャ!」ニャーダスが誇らしげに宣言する。


「これで月面征服が現実になるニャ!」ミャーミャが声を弾ませた。


「まずは基地の建設だニャ!」ニャムがリーダーシップを発揮し、団員たちはさっそく巨大な魚型基地を建設し始めた。ニャサの技師たちも、地球から運んできた材料を使って、手際よく作業を進めていた。


すべてが順調に進んでいるかに見えたが、突然、彼らの通信機が奇妙な音を拾った。


「ピピピ……ガガガ……」


「なんだニャ?」ニャーダスが眉をひそめる。


「月には誰もいないはずニャ……この音は何かニャ?」ミャーミャが不安げに聞いた。


その時、月のクレーターの陰から、巨大な影が現れた。ニャゴン団の団員たちは目を見開いて、その姿を見つめた。


「な、なんだあれはニャ……!」ニャムが驚愕の声を上げた。


そこに現れたのは、月面の住人である謎のネコ獣人たち、通称「ルナニャン」だった。彼らは月の住民であり、長い間月面で静かに暮らしていたが、ニャゴン団の侵略に対して強い警戒心を抱いていた。


「ここはルナニャンの領土ニャ!侵略者は許さないニャ!」ルナニャンのリーダーが厳しい口調で言い放った。


「我々は月を征服しに来たニャ!ここで基地を作り、全宇宙に我々の力を示すのニャ!」ニャーダスも負けじと返答した。


「ならば、戦うしかないニャ!」ルナニャンたちは戦闘態勢を整え、ニャゴン団との対決が始まった。


――


月面での戦いは、これまでのニャゴン団の冒険とは違い、厳しいものであった。ルナニャンたちは月の重力に慣れた戦士であり、ニャゴン団は苦戦を強いられた。


「彼らは強いニャ……!」ミャーミャが喘ぎながらも、なんとか戦い続けた。


「我々がこのまま負けるわけにはいかないニャ!」ニャーダスも必死で戦ったが、次第に追い詰められていった。


そんな中、ニャサの技師たちが緊急対策を講じた。彼らは地球から持ち込んだ特別な装置、「グラビティ・バスター」を起動させた。この装置は、月面の重力を一時的に地球と同じレベルに引き上げることができる。


「これで彼らと対等に戦えるニャ!」ニャムが叫んだ。


装置が作動し、ニャゴン団は再び力を取り戻した。ルナニャンたちは驚き、形勢が逆転し始めた。


「これで我々の勝利だニャ!」ニャーダスは勝利を確信し、最後の一撃をルナニャンのリーダーに放とうとした。


しかし、その時、ルナニャンのリーダーが叫んだ。


「待つニャ!我々は争いを望んでいないニャ。ただ、この月が平和であることを守りたいだけニャ!」


ニャーダスはその言葉に一瞬動きを止めた。しかし、彼の表情は徐々に柔らかくなった。


「平和に暮らしたいだと?我々も月を破壊したり、無駄に争うつもりはないニャ。ただ、月面に我々の拠点を作りたいだけニャ。もし協力してくれるなら、共存も考えられるニャ」


ルナニャンのリーダーは驚き、少し考えた後に提案した。


「もし我々が月の資源を提供する代わりに、お互いに利益を得られる協力関係を築けるなら、争う必要はないニャ。月の一部を提供することはできるニャ。ただし、我々の暮らしを脅かさないことを条件にニャ」


ニャーダスはしばらく考えた後、にっこりと笑った。


「その提案、悪くないニャ。我々はお互いに利用できるものを持っているニャ。共に協力して、さらに大きな目標を達成しようじゃないかニャ」


こうして、ニャゴン団とルナニャンは手を組むことになった。ニャゴン団は月面に基地を築き、ルナニャンは月の資源を提供する代わりに、彼らの平和な暮らしを守ることを約束された。お互いに協力し合うことで、さらに大きな夢に向かって前進していくことができたのだった。


――――


次回予告

次回、「ニャゴン団、地球に帰還!?新たな敵が待ち受ける!」

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