「ニャゴン団、新たな挑戦!? 目指せ、月面征服!」
――――
ニャゴンタワーでは、ニャーダスがまた新しい計画を打ち出していた。前回の魚奪取作戦が成功し、団員たちの士気は高まっていた。ニャーダスはそんな団員たちを前に、これまでにない壮大な計画を発表しようとしていた。
「皆の者、聞けニャ!今回の計画は、我々ニャゴン団の歴史に残る大作戦ニャ!」
団員たちは身を乗り出し、ニャーダスの言葉に耳を傾けた。
「今回の目標は……なんと、月面征服ニャ!」
「月面!?」
団員たちは一斉に驚きの声を上げた。これまでの計画とは桁違いのスケールに、彼らの目がキラキラと輝き始めた。
「そうニャ!我々は地球だけではなく、月まで支配するのニャ!そして、月面に巨大な魚型基地を作り、我々ニャゴン団の力を全宇宙に示すのニャ!」
ニャーダスの言葉に、団員たちは大いに盛り上がった。彼らは月を征服するという壮大な夢に向かって、やる気に満ちていた。
「でも、どうやって月に行くんだニャ?」ニャムが現実的な質問を投げかけた。
「いい質問だニャ、ニャム。もちろん、我々には宇宙船が必要ニャ」ニャーダスは自信満々に答えた。「そこで、我々は今から宇宙船を作るニャ!」
「宇宙船!?でも、そんなの作れるのかニャ?」団員たちは少し不安げだ。
「大丈夫ニャ!このニャゴンタワーの地下には、秘密の技術部門があるニャ。そこには、かつてNASAで働いていたネコ技師たちが隠れているニャ!」
ニャーダスがそう言うと、地下室へのドアが開き、白衣を着たネコ獣人たちが次々と現れた。彼らは長い間秘密裏に研究を続けていた、科学者集団「ニャサ」である。
「彼らが宇宙船を作るニャ!そして我々は、ついに月面征服の第一歩を踏み出すのニャ!」ニャーダスの宣言に、団員たちは再び盛り上がった。
――
その後、ニャサの技師たちは早速作業に取り掛かった。ニャゴンタワーの地下工場では、昼夜を問わずに宇宙船の製造が進められた。団員たちも全力で手伝い、次第に月面基地の夢が現実味を帯びてきた。
だが、全てが順調に進むわけではなかった。ある日、技師の一人が重大な問題を報告した。
「ニャーダス様、大変ですニャ。この宇宙船には、魚を運ぶための特別な冷凍庫が必要ですが、設計に無理が生じていますニャ」
「何だとニャ!?それでは魚を持って行けないニャ!」ニャーダスは衝撃を受けた。
「そうですニャ。このままでは月面に魚基地を作ることができませんニャ……」
団員たちは再び不安に包まれた。しかし、ニャーダスはすぐに顔を上げ、強い意志を見せた。
「心配するなニャ!我々には優秀な技師がいるニャ。きっと解決策が見つかるニャ!」
技師たちは再び作業に戻り、なんとか設計の修正に成功した。冷凍庫の問題が解決し、宇宙船の製造は再び順調に進んだ。
――
ついに、その日がやってきた。完成した宇宙船「ミャウスペース1号」が、ニャゴンタワーの地下から地上へと運び出された。団員たちはその巨大な姿を見上げ、胸を高鳴らせていた。
「これで我々は月に行けるニャ!」ミャーミャが興奮して叫んだ。
「そうニャ!さあ、出発の準備をするニャ!」ニャーダスは堂々と指示を出し、団員たちは宇宙服を着込み、船内へと乗り込んだ。
そして、ニャーダスの号令でカウントダウンが始まった。
「5……4……3……2……1……発射ニャ!」
轟音とともに、ミャウスペース1号は空高く飛び立ち、月へと向かっていった。ニャゴン団はついに、月面征服の第一歩を踏み出したのだ。
――――
次回予告
次回、「ニャゴン団、月面の謎!? 予期せぬ敵との遭遇!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます