「ニャゴン団、リーダー交代の危機!?ニャムの反乱」
――――
前回の失敗から数日後、ニャゴンタワーの中はいつも以上にざわついていた。団員たちはリーダーであるニャーダスに対して、不満を漏らしていた。
「ニャーダス様、最近の計画、まるで進まないニャ……」
「いつも途中で興味を失ってしまうし、このままじゃ世界征服なんて夢のまた夢ニャ」
団員たちの不満が募る中、ひそかに思案していたのは副リーダーのニャムだった。彼はニャーダスの側近として長年仕えてきたが、最近はリーダーの能力に疑問を感じ始めていた。
「……このままではニャゴン団が崩壊するかもしれないニャ」
ニャムは密かに計画を練り始めた。彼が思い描いているのは、リーダー交代による組織の立て直しだ。ニャムは慎重に動き出し、まずは団員たちの支持を得るために動き始めた。
「みんな、ニャーダス様が失敗続きなのは知っているニャ。でも、組織を再生させるためには、新しいリーダーが必要かもしれないニャ。もし僕がリーダーになったら、皆がもっと活躍できるようにするニャ」
ニャムの言葉に、団員たちは少しずつ心を動かされた。彼の真剣な眼差しと計画の説明に、次第に賛同する者が増えていった。
「ニャムがリーダーになったら、きっとニャゴン団も変わるに違いないニャ!」
「そうだニャ!ニャムに期待するニャ!」
ニャムは団員たちの支持を得ると、ついにニャーダスに対して宣戦布告をする決意を固めた。しかし、ニャーダスはまだそのことに気づいていなかった。
――
ニャゴンタワーの最上階、リーダーの部屋。ニャーダスは大きなふかふかのクッションに寝転び、リラックスした様子だった。そんな彼のもとに、ニャムが静かに近づいてきた。
「ニャーダス様、少しお話があるニャ」
「ん?なんだニャ、ニャム。何か面白いことでも見つけたニャ?」
「いえ、今日は真剣な話をしに来ましたニャ」
ニャムの真剣な表情を見て、ニャーダスは少し驚いたが、すぐに笑い飛ばした。
「真剣な話だと?そんなの後にして、今は昼寝の時間ニャ!」
しかし、ニャムはその言葉に耳を貸さず、毅然とした態度で言葉を続けた。
「ニャーダス様、このままではニャゴン団は崩壊してしまうニャ。だから、僕が新しいリーダーになるべきだと考えていますニャ」
ニャーダスの目が一瞬鋭くなったが、すぐに柔らかな笑みに戻った。
「ニャムよ、お前がリーダーになりたいとは思わなかったニャ。でも、リーダーになるのは簡単ではないニャ。リーダーには、厳しい試練が待っているニャ。それでも挑戦するかニャ?」
ニャムは一瞬躊躇したが、団員たちの期待を思い出し、決意を固めた。
「もちろんですニャ。僕は覚悟していますニャ」
ニャーダスは立ち上がり、ニャムをじっと見つめた。
「ならば、リーダーの座を賭けて勝負ニャ!」
その瞬間、部屋中に緊張が走った。団員たちが集まり、二匹の対決を見守る。
「勝負の内容は何かニャ?」とニャムが尋ねると、ニャーダスはニヤリと笑った。
「もちろん、光の反射を捕まえる競争ニャ!」
その言葉に、ニャムは目を丸くした。
「……え?」
「光の反射を誰が最初に捕まえられるか。それがリーダーの証明ニャ!」
ニャーダスは自信満々だった。なぜなら、彼は誰よりも光の反射を追いかけることが得意だったからだ。
そして、勝負が始まった――。
ニャムは必死に光の反射を追いかけようとするが、ニャーダスのスピードについていけない。彼が光に夢中になっている間に、ニャーダスは素早く反射を捕まえた。
「勝ったニャ!」ニャーダスが得意げに叫ぶ。
ニャムは肩を落とし、敗北を認めた。
「やっぱり、リーダーの座はニャーダス様のものだニャ……」
だが、ニャーダスはにっこりと笑い、ニャムの頭を撫でた。
「お前も悪くなかったニャ。リーダーの座は俺のものだが、これからも一緒に頑張ろうニャ」
ニャムはその言葉に救われた気持ちになり、再び団員たちと共にニャーダスをサポートする決意を新たにした。
こうして、ニャゴン団のリーダー交代の危機は、ニャーダスの光反射捕まえ能力によって回避されたのだった。
――――
次回予告
次回、「ニャゴン団、ついに成功!? 無謀な大計画が幕を開ける!」
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