【帰り道】




【帰り道】


「あーあ、結局31アイス一緒に食べられなかったね」


「きみは何味が好きなの?」


「イチゴ? ふ~ん甘酸っぱい味が好きなの?」


「へぇ~」


「あ、そうだ。わたしと直接キッス、してみない?」


「甘酸っぱいイチゴ味かもしれないよw」


「えーなんでなんでーっなんで嫌なのーっ」


「わたしじゃ嫌?」(上目遣いで 可愛らしく)


「( ´艸`)ふふふ かわいいなぁ♡」


「本当はしたいんでしょ?♡」(耳元でささやくように)


「いいんだよ、素直になって」(耳元でささやくように)


「言ってごらん、直接キッスがしたいですって」(耳元でささやくように)


「よろしい、ではきみの好きにキスしていいよ♡」


「じゃあ、目を瞑るからね」


「優しくしてね♡」(耳元でささやくように)


「? ん?」


「どうしたの、きみ」


「いいんだよ? わたしの唇に重ねて」


「やっぱ、あれなの、経験無いとか?」


「一瞬でもいいよ、軽くちゅって感じで」


「じゃあ、もう一度目を瞑るからね」


「? ん?」


「どうしたの、きみ」


「え? やっぱり無理? そ、そっかあ」


「残念だったね、こんな美少女とキスできるのに……」


「あ、UFOっ!」


――ちゅっ


「( ´艸`)ふふふ♡ 今回は特別大サービス♡」


「きみのファーストキッスはわたしが奪ったw」


「きみの人生の最大の出来事だね」


「ん? だいじょうぶだよ、暗くなってきてるし誰も見てないよ」


「もう一回、して欲しい?♡」(耳元でささやくように)


「ふふふ、乙女な男子みたいで可愛いよ、きみ~」


「暗いから足元見えにくいなあ」


「きみはメガネかけてるから、見える?」


「実はわたし、少し目が悪いんだよね」


「コンタクト入れようと思ったけど怖くて……」


「今は裸眼だけど、きみと同じように家じゃメガネをかけてる」


「小学校の時もメガネかけていたけど、体育の時間とか鬱陶しいじゃん」


「だから――」


「あ、ここ? きみの家? なんかあっという間だね」


「ふーん、けっこう立派な一軒家なんだね」


「え? まあ、わたしの家もそこそこだよw きみには負けるw」


「あ、あれはきみのお母さんじゃない?」


「心配して出てきたんだね。愛されてるねーきみ」


「おじゃま虫はさっさと帰りますよー」


「その前に」


「明日もえっちな遊びしようね♡」(耳元でささやくように)


「うっそーん♡ じゃ、また明日~!」



【帰り道 END】



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る