第2話 仲間

 これは、一年ほど前のこと。

 うちは靴磨きをしている…、いや、靴磨きをさせてくれる人を声を掛けながら待っていると、少女と母親の親子がやってきた。

 楽しそうに、笑い声を上げながら、うちの前に通り過ぎていく。少し羨ましさを感じるものの、少女の屈託のない笑顔を見ていると、こちらまで笑顔になってしまう。

「靴砂まみれだー」

 女の子が、笑いながら靴を眺めた。確かに、靴が砂まみれだ。こんな砂漠のど真ん中じゃ、すぐに砂まみれになるんだ。

「そうね、磨いてもらいましょうか」

「うん!」

 すると、女の子がこちらにとてとてと走ってくる。どうやら今日のお客さんは彼女のようだ。

「靴磨いてくださいなー!」

「うん、喜んで」

 その子は、アリシアと名乗った。アリシアはとてもおしゃべりで、沢山言葉を交わした。妹がいると、毎日こんなに楽しいのだろうか。

「はい、終わったわよ」

「わーい!ありがとうお姉ちゃんー」

 むぎゅうっと、アリシアがうちに抱きつく。ふんわりと幼い香りが鼻腔をくすぐった。

「あ、お代ね。これで足りるかしら…?」

「結構ですよ。これからもどうぞご贔屓に」

「そうなの?ありがとうね」

 これから、また来てくれるかもしれないからな。次からはきちんと貰うけど。普段は五百デニカ貰ってるのだ。

 それより、お姉ちゃん…、お姉ちゃんかぁ。まだまだ子供だと思ってたんだけどなぁ。あの子にとってはうちは大人の一歩手前に見えるんだ。少なくとも、彼女よりは大人に見えてるんだろう。

「ばいばーい」

 笑顔でこちらに手を振るアリシアと、会釈をしてアリシアの手を摂る母親。うちは二人に手を振った。


 うちは目が覚めた。なんだか、最近ずっと夢見てるな。

 あの日から、うちは少しずつ大人としての意識を持ち始めた。髪を伸ばして、仕草も女の人っぽくしてみた。見よう見まねで、女の人っぽく振る舞ううちは、さぞかし不格好に見えてたかもしれない。それでも良かった。少しでも、大人に見られたい。そう願う心が、少なからず芽生えたのだ。

 うちらはまた歩き出した。クロネを起こすのは骨が折れたけど…。というか、今は昼だろうか、朝だろうか。はたまた夜だろうか。

「もっと寝たいー」

「宿借りれたらいっぱい寝させてあげるわよ」

「その前にレストラン…」

「ちゃんと覚えてるわよ」

 全く、ちゃっかりしてるな。

「ん、ここは…」

「知ってるの?」

「うん」

 ここは、確か母さんがうちを逃がしてくれた時に通った道だ。

 この看板に見覚えがある。『立ち入り禁止!』と大きく書かれていた。

 というか、なにやら音が聞こえる。

 バシャバシャと水しぶきの音。

 兵隊か…?いや、違うな。人間の足音じゃない。そもそも下水に入る人間なんていないだろう。どんどんと音が近づき、地響きまでしてきた。こりゃ確実に人じゃないな。ならなんだ…?

「なに?」

「あ、あれ!」

 ライターで、指さされた方向を照らす。なんだろう。巨大な何かが、下水道に潜んでいる?

 少し、白い巨大な尾のようなものが見えた。嫌な予感がする。少しお客さんから聞いたことがあるんだ。下水道に潜む巨大な白いワニの異形がいるって。

 その時、バシャーンと一際大きな水しぶきが発生した!うちらの身長を大きく上回る体長。

 やっぱり!ワニの異形だ!

「でっかー!」

「こっち飛んでくるわよ!」

 ドンと地響きが鳴り、巨大な口を開きながらこちらに突進してくる!

 明らかにうちらより足が速い。このままじゃ追いつかれちゃう!

 というか、こいつがいるから兵隊たちは追ってこなかったのか!

「クロネ!異質は?」

「あと一回使えるかもー!」

「なら、あんた一回下の段に降りなさい!」

「ミシロは…?」

「うちは、これで逃げるから、後ろからワニの頭目掛けてチャージピッケルで殴って!」

 このトロッコは、確かお母さんがうちを逃がしてくれた時に使ったのと同じ一人用のもの。

 そろそろレールが始まると思ってたんだ!下水道の清掃員のために作られたものらしいが。

「分かった!」

 クロネは手すりを飛び越えて、一段下の道に降りた。

 その後、ガコンとレバーを下げて、トロッコを走らせる!

「グギャアアアア!」

「うっさいわねぇ…」

 この鳴き声、反響して爆音になって爆発音のような音に聞こえる。

 その時、頭が割れるように痛んだ。

 母さんがうちを逃がしてくれた後に聞こえた、爆発音…。

 もしかして…。

「うぅ…!」

 目眩がして、頭を抱える。あの時、兵隊たちが追ってこれなかった理由は…。

 頭痛を我慢して、目を開けると、そこには大口を開けた大ワニが!

「ミシロにぃ…!」

 真っ白の髪がライターの光に照らされ、真っ赤に燃える。くるくると回転しながら、チャージピッケルをワニの脳天に振り下ろす!

「近寄るなぁ!」

 ベギベギ!と、轟音を立ててワニの頭蓋と歯が砕けていく。その時気がついた。砕け散った歯に、布切れが挟まっていたのが見えたのだ。

 ボロボロの赤色の布には、数字が書かれていた。

 奈落送りになった人々は、番号が振られる。そして、人間としての名前は呼ばれなくなるのだ。

 それを手に取り、目をやる。ヨダレと血が混ざりあったような粘液が付着しているが、番号は見て取れた。

 1025741…。

 ぐー、と伸びをしながら、クロネはワニを踏み越えて歩いてきた。

「どうしたの?辛いことでもあった?」

 優しく、クロネがうちの頭を撫でる。ふんわりと、優しい匂いが鼻腔をくすぐった。

 昔、母さんもよくこんなふうに慰めてくれたっけ。

「これ、母さんの…」

 一筋の涙が、頬を伝う。少し淡い期待していた、それは砕け散ってしまった。母さんは、もうこの世には…。

 いや、もしかしたら、この国からの脱出を目指してる時点で、どこか諦めていたのかもしれない。

「あぁ!ミシロ!」

「…へ?」

 正面を見ると、ワニがまだ歯の抜けたばかりの大口を開けて突進してきた!

 まだこのワニ生きてたのか!さっきのは脳震盪を起こしただけが!

 その時だ。ワニが勢いよく天井に舞い上がった!そして、天井にあたって下に落ちてくる。

 な、何が起こったんだ?

 真っ赤に晴れた目で、クロネのことを見つめた。クロネも唖然としている。クロネの異形の力でもないのか。

「…任務完了、目標は完全に沈黙。回収作業お願いします」

 カツカツと、足音と話し声が聞こえてくる。声質は、若いながらも落ち着いた声。冷淡な話し方なのに、どこか温かみを感じる。

 現れたのは、うちらより少し年上らしき、トランシーバーを持っている女性。二十代くらいだろうか。

 通話を切ったらしく、トランシーバーを口元から離し、こちらをじろりと眺める。

 この人、なんかやばい。一歩後退りすると、女性はふぅっとため息を着く。

「あなた達、指名手配されている奈落送りと蘇りですね?同行してもらいます」

 また一歩。また一歩と少しずつ女性から距離を置く。

「えへへ、お構いなく…」

 背後からザァーと音が聞こえた。振り返ると、水の壁が!それがうちら三人を取り巻くように広がる。さながら水の檻だ。まさか、この人も異質を持ってるのか!?

「逃げられると思わないことです」

 そんな…、母さんが救ってくれたのに、また落ちるのか…?

 それに、あそこにはもう…。

「それと、何も取って食おうなんて思ってないですよ。ただ協力してもらうだけです」

「協力…?」

「そう、交換条件もあります」

 交換条件か。うちらにもメリットがあるってことか。

 話だけでも、聞いてみようかな。

「交換条件って?」

「ミシロ…!」

「話だけでも聞いてみようって思ってね」

 また、ため息をついて女性は話し出す。どこか気だるい雰囲気をまとってるな。

「私の名前はルーミ・クドルノア。水の使いで、王国騎士団、二十五部隊副長をしてます」

「騎士団…!」

 やはり、うちらを突き出すつもりか…?

 一歩下がるが、水の壁に阻まれていることを思い出し、諦める。

「最後まで聞いてください。あなた達には、私たちの隊長を救ってもらいたいのです。あなた達にも面識がある人ですよ」

「それって…?」

「クラディール・フォン・アストライア隊長です」

「お父さん!?」

 マジか。つまりこの人は、奈落送りになるクラディールさんを助けたい…と。

 でも、ただ助けるだけじゃダメだよな。顔は広いっぽいし。その顔の広さが仇になってるんだ。

「まさか…」

「そう、国家転覆ですよ」

 やっぱり…。サラリととんでもないこと言い出すな。

 クロネは、「国家転覆!?」と口に手を当てて唖然としている。

「とりあえず、ここから出ましょうか」

 確かに、臭いが服に着くとやだな。それに、クロネのヨダレも大量に着いちゃったし、洗濯しないと。

「近いうちに、回収班がたどり着きますし」と、ルーミさんは続けた。鉢合わせになればたしかに面倒だ。

 話によると、うちらは指名手配されてるらしい。

 ルーミさんに続いて、歩き出す。一歩、踏み出した。

 その一歩が、自由への一歩になることを願って。


 うちらは、マンホールから下水道を脱出した。空気が美味しいなぁ。ってか寒っ!もう夜か。

「今日は私の家に泊まってください。隣人は少し賑やかな人ですが、悪い人ではありません。私の隊の隊員なので」

「ありがとうございます!」

「レストランはー?」

「明日ね」

 にしても、隣人か。賑やかな人と言っていたが、クラディールさんみたいな人だろうか?

 というか、この人味方なのか?まぁ少なくとも、うちもクラディールさんを助けたい。できることなら。

 うちらはルーミさんに着いていく。カノジョはクラディールさんとは違い、都心に住んでいるようだ。

「着きました」

「ここですか?」

「はえー、こじんまりとしたお家だー」

 クロネがそうつぶやく。普通の大きさだと思うけどなぁ。なんだか、クロネ小さめの家見た時「犬小屋だー」とか言いそう。

 おや、鍵はかかってないようだ。誰かいるのか?靴のサイズを見るに、男性だな。

「お前の帰宅、やって待ってた飯の支度ゥ!…って誰だお前ら、お初のヤツら」

 な、何だこのテンション高い人。バンダナを巻いて、髪をオールバックにした男性が中から出てきた。なんか韻踏んでるし。

「ただいま帰りましたよ。この子達がクラディールさんを助けるのに協力してくれる子達です」

「ほう、俺の名はゴリアテだ!覚えておきな、この野郎!」

「お、おぅう…」

「いえー!」

うちは完全に放心してしまった。一方で、なにやらクロネは両手を広げてぴょんぴょんしながらシンパシーを感じているようだ。

「おう、俺ら仲間、逃れられぬカルマ!ウィィ!」

「面白い人だね、ミシロ!」

「そ、そうね…、あ、うちはミシロ、この子はクロネです」

 うちは、今更自己紹介してないことを思い出した。

「ミシロにクロネ!いい名前だ、聞けお前ら、俺の送るソウルのビート…!」

「はいはい、早くご飯食べましょ。ほら、行きますよ」

「止めてくれるな、聞けェお前ら…」

「後で聞きますよ」

「イェア!準備は万端、囲もうぜ、俺たちの晩餐!」

 何やら、クロネは偉くその韻を踏む喋り方が気に入ったらしい。時々、「さっきのは…こことここが掛かってて…」と研究らしきものを始めた。確かに、言葉遊びとしては面白いと思う。でも普段の会話でこれを話すとなると、かなりきついぞ。そんなに上手く言葉がペラペラ出てくるわけないし。意思の疎通にいちいち言葉選んでたら会話が全く続かなくなる。

 うちとしてはごめんだな…。

「おぉ、やっぱり腕上げましたね」

「少ない給料、切り崩して買った材料、それを駆使して準備完了ゥ」

 結構多いな。ざっと四人分はある。うちらの分も作って貰ってたんだろうか。

「うちらもいんすか?」

「水臭いこと言うな、言うめェにお前らも食べちゃいな」

「いいんだってー、いただきますー」

 クロネは躊躇もせずに椅子にどかりと腰を落とした。そして手を合わせたあと、用意してあったスパゲッティを平らげた。「うまうまー」と言いながらズルズルと吸い上げる。見たところ、肉もあるみたいだ。

 美味しそうだなぁ。うちのお腹の虫は悲鳴をあげ、ヨダレのダムが決壊する。

「お腹空いてんならお前も食いな」

「あ、ありがとうございます」

 うちは肉にフォークを突き刺し、口に運ぶ。うぉ、美味!噛めば噛むほど肉汁と味が口いっぱいに広がって…!美味すぎるー!うちは我も忘れてテーブルにあるものを食べまくった。体重とか腹痛とか、今はどうでもよかった。

 この人たちはいわばテロリストなんだよなぁ。優しいのに。でも、優しいからか。この国は狂ってる。だからクラディールさんはうちらを逃がそうとしてくれた。この人たちは、こんな国を変えようとしてるんだ。

「この飯、めっちゃうめぇしー」

「なかなかいいセンスだ、やる野郎だな、この野郎」

「悪い影響を受けてますね…」

 くすりとルーミさんが笑う。なんだか、暖かいな。普通の家族って、こんな感じだろうか。

 ご飯を食べ終わり、腹が膨れた。とっても美味しかったし、とても楽しい食事だった。

 次は風呂なのだが、浴場が狭いらしくルーミさんとクロネが先に入った。

「お前、一緒じゃなくていいのか?」

「別にいいですよ。それよりゴリアテさん、韻は踏まなくていいんですか?」

「俺はあんなの柄じゃないのさ。ちいと冷えるぞ」

「あ、はい」

 窓を開けてベランダに出て、タバコをふかすゴリアテさん。先程とは打って変わり、どこか哀愁が漂う背中だ。少し肩をすぼめながら、うちもベランダに出る。

「俺とあいつは幼なじみでな、ガキの頃はよくあいつに守られてたもんだ」

 へぇ、結構筋肉質なのにそんな過去が。でも、何となくルーミさんが人を庇ってるって絵は楽に思い浮かぶ。あの人、正義感強そうだし。でもそれと、あの韻を踏む喋り方のどこに共通点があるんだ?

「でもあいつ、俺より年上のヤツらにも立ち向かって行っちまうんだ。自分の身も顧みずに。おかげであいつの体は貴族のくせに傷だらけ。そのせいで、今度はルーミもいじめられるようになっちまった。強くならなきゃいけねぇ、アイツを守んなきゃいけねぇ、そう思った。そんな中で俺はある歌に出会ったんだ」

「歌?」

「そう、『ラップ』だよ。めっちゃ昔の音楽でな。今となっちゃ知ってる奴の方が珍しい。家の納屋から引っ張り出したディスクに入ってたんだよ」

 らっぷ?その韻を踏む喋り方がらっぷなのか。確かに、これを混じえて歌ったら、何となくハイテンポな歌になるかもしれないな。

「ラップを歌ってるとな、強くなれるんだ。だから俺は、あいつに心配かけねぇように柄じゃないキャラでやってんのさ。俺にとってラップは、強さの象徴なんだ」

「…かっこいいと思います。分かれて良かったです。ゴリアテさんのこと」

「あいつには内緒な」

「分かってますよ。内緒です」

 あいつというのは誰なのか、言われなくても分かった。きっと、それを打ち開ければ心配させてしまうからだろう。

「俺とあいつ、揃えば最強、あいつといれば気分上々、そしてそれは今生、切っても切れない友情!」

 また韻を踏み出した。なんだか、少しおかしいけど…。

「うちも、そうやって強くなりたいです」

「どうかしたか?」

「…大切な人が、生きていると信じていました。でも、それはもうとっくになくなってたんです…。うちに生きる意味は、あるのでしょうか…?」

「…お前は何も分かっちゃねぇ、そんなんじゃこの先やってけねぇ。何一丁前に生きる意味なんかのたまってんだ、この野郎」

 あっけらかんとした様子で、うちに向かって言い放つゴリアテさん。こっちはかなり真剣に悩んでるのに…。

「……」

「人間に生きる意味なんか、初めからありゃしねぇだろ。それはあとから着いてくるもんだ。子供の頃は、必死に守るもん探しときゃいいんだよ。その中で、大切なもんを零れ落とす事もあるだろうさ。でもな、それはキッパリ諦めろ。無いものは無い、でもな、決して忘れるな。それが失くしたものへの弔いだ」

「失くしたもの…そうですね」

 そうだ。うちはクロネに何と言った。あんな大口叩いてて、うちがこんな調子じゃいけないよな。母さんが繋いでくれたこの命。それを守ることこそがうちの生きる意味だったんだ。

「どうやらひとつ見つけたみたいだな。それでいいんだ」

「…見つけました。一つだけ」

「それで十分、守り通せ、それがお前の義ィ務ゥ」

「ウィィ!」と拳を突き出してきたため、うちも拳を突き出した。二つの拳がぶつかり合う。

「お前もノリが良くなったじゃねぇか」

「へへ…」

「いい笑顔だ、じゃま、俺はもう家へゴーだ」

「帰るんですか?」

 そっか、そういえば、二人は同居してないんだったな。ご近所なんだっけ。一緒にご飯とか食べてると、二人が新婚に見えてしょうがなかった。それより、いい笑顔…か。うち笑顔には自信ないんだけどなぁ。

「おう、また明日な、グッバイ、いい夢見ろよグッナイ」

「はい、さようなら!」

 明日…か。明日、何をして過ごそう。国家転覆か、それとも靴磨きか。それとも…奴隷生活に逆戻りか。

「冷えますよ?何してるんです?」

「あ、はい、今入ります」

 家から、ルーミさんに声をかけられた。振り返ると、女の子らしいパジャマに着替えたルーミさんと、ホカホカと湯気を上げているクロネの姿が。今までは帽子を深く被ってるせいで顔はあまり見えなかったが、ルーミさんってとっても女の子らしい可愛い顔だな。

「お風呂、空きましたよ」

「あったかあったかだよー」

「ありがとうございます」

 むぎゅむぎゅとうちに抱きついてくるクロネ。なんと言うか、うちのジャージ結構洗ってないんだけれども…。最後に洗ったのは、一週間前だったか?変えのものと交代で着替えてるけど。

 それより…そうか、明日のことは明日決めよう。今は、頭から洗うか、体から洗うか。それだけ決めれば十分だ。

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モノクロ少女の生存法 @raito378

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