星野みなみ(乃木坂46の元メンバー)の文春砲を見て

島尾

アイドル不信

 星野みなみ(乃木坂46の元メンバー)の動画を2,3日前に数本見て、彼女のかわいさを認識した。そのほかにも、私は特に一期生のアイドル達に魅力を感じていて、それは半年前から急に始まったことである。


 星野みなみは文春の盗撮によって彼氏がいることが明らかになった。そして活動を自粛し、今はどこにいるかも分からない一般人の中の一人である。


 かつて、松村沙友理が男と飯を食ったことが報じられ、その際に(真偽は他人に分かるわけもないが)彼女は「恋愛対象ではない。趣味の話をしただけ」と釈明した。そして乃木坂を卒業した今も芸能界で活躍している。ちなみに私はまちゅを推している。それは置いておいて、ネットで「白石麻衣、秋元真夏、生田絵梨花は何のスキャンダルも起こさなかったからプロ意識が高いよな」という意見を目にした。秋元真夏(まなったん)に関しては単に男縁がないだけと勝手に推測しているし、生田絵梨花(いくちゃん)に関しては仕事人間を貫いて独身のまま老婆になる未来を勝手に予想しているが、白石麻衣(まいやん)はどうだろうか。


 白石麻衣は、卒業後に有名な男と愛し合っていることが明らかになっている。


 さらに、かずみんこと高山一実、みさみさこと江藤美沙など、結婚した元メンバーもいる。


 これらのことを総合した上でのの意見は、アイドルが結婚するのは俳優や金持ち等の「上位の」男、あるいは家庭を持っても十分生きていける年収を得ていて、かつ良い態度と健康体を持つ「中位の」男であって、「下位の」男、あえて私を例にとれば、A型事業所に通って最低賃金と4時間勤務で働く精神疾患で、かつ孤独で無言で首の曲がっていて、ときどき汚い暴言を吐き、掃除を4年もせず、服装をテキトーにしていて、15年も自分の家で一人卑猥なことをやっている(出会い系とデリ嬢は理由があって除外)準童貞で、よく遅刻をする、浪費癖のある、大便を済ませるまでの時間が40分かかることが頻繁にある、親(父親)の連絡先を着信拒否にし、いまだに親のカネで生きながらえており、それにさほど罪悪感を抱いておらず、……その他ありとあらゆる劣等性を認めざるを得ない者が女アイドルと結婚するのは確率的に極端に低いはずだ。まず、このように酷い男は生理的に受け付けないだろう。次に、アイドルをやるような女が私のような者と関わる機会自体がほぼゼロであり、もっと言うとアイドルと私の間の物理的な距離が100キロも1000キロも離れているがために(住む世界が違うと表現する方が良い)、私のような者にも少しは存在する「良い面」または「魅力的な面」が認識されないだろう。また、仮に認識されたとしても、「醜悪な面」が目立ちすぎて総合した魅力度はほぼゼロになるので普通に嫌われるだろう。さらに、そういう「下位の男」に女アイドルが演技をして見せると、「下位の男」が普段女との縁、または他人との縁が極めて少ない(特に私)ので、簡単に釣り針にかかる。幸運にも私は人間よりも人間以外の極めて限られた対象(今は漆器愛でが一番の趣味)に興味を持つ性質なので、釣り針にかかっても陸に上げられることはない(金銭的に著しい損をすることはない。たまにAV買う程度)。


 上では「上位」「中位」「下位」を地位や収入、健康状態という分かりやすい変数で記したが、何を基準とするかによって上中下は激しく変動する可能性を信じている。そして下になった場合、もしその人が、かわいい女の子がたくさん媚を売って踊り舞い嬌声をこぼす姿に翻弄され洗脳されやすい性質の持ち主ならば、客観的に見て絶望的だろう。なぜならアイドルはその一挙手一投足が全部演技である可能性、すなわち様々な表情の全部、様々な仕草の全部、そしてあらゆる言動の全部が男を翻弄して彼らに金銭を支払わせるための嘘と麻薬である可能性を否定できないからだ。ファンがアイドルにお金を貢げば必ずアイドルはお金を稼ぐことになり、その何割かは後に見ず知らずのおっさんやうざい奴らに渡っているはずだ。そのような組織的騙し行為に歓喜して莫大な金銭の一方的流路形成を広い心でもって全部受容する能力のあるファンならば問題はない。だが果たして100%そんなファンだけだろうか。


 

 自分が確実に、どう考えても騙されていると思ったならば、その世界からすぐに逃げ去るのが良いだろう。そして新しい趣味、もっと概念的に表現するならば、新しい世界を探求すべきかと思う。決して反乱を起こしてはならないし、決して時間を無駄にしたと思い続けてはいけないし、決して購入した物販を全部残らず捨てることをしてはならない。まずは落ち着くことに集中し、お茶を飲もう。そしてアニメ「日常」を視聴し、2000年代のK1(例えばジェロムレバンナ対マークハント)をYouTubeで視聴し、その後に近所の神社か寺に行って手を合わせ、その帰りにコンビニ等で靴下とか漂白剤とか単1乾電池とかを購入しよう。すなわち、訳のわからぬことを連続して行うことによって精神の壊滅を防ぐのである。訳の分からぬことをしていると、自ずと訳を探りたくなる。それは自分の頭で考えることでもあるので、精神が急に崩壊することは考えられない。そうして時間が2日ほど経ったとき、「自分は女に洗脳されて制御されていた」という大絶望に喜んで陥る必要がある。そのときこそ、自分を取り戻した瞬間である。


 ここでは女が男を洗脳することを書いた。しかし当然、男が女を洗脳する場合もある。


 男か女かはまったくと言っていいほど関係がなく、一部の利潤追求主義者(……A)が大多数の国民、特に「下位の者」(……B)からお金と時間と個人の自由な思考想像、場合によっては体力をも吸収して死骸にさせ、奴らはその屍を無視して別の獲物のエネルギーを再び吸収するために歩み始めるのだろう。Bが幸せを感じるとき、Aもまた幸せを感じるのだろう。だとするとそのAB二元系は、個人的に、かなり恐ろしい底なし沼であると感ずる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

星野みなみ(乃木坂46の元メンバー)の文春砲を見て 島尾 @shimaoshimao

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ