第10話 ほかの子とデートしないで
「ねえ、明日はデートの練習でいいんだよね?」
幼馴染がちょっと不安そうに尋ねる。
「そうだけど。どうしたの?」
「デートの練習ってことは、私とデートしたいってことだよね? ほかの誰かとデートをするための練習じゃないよね?」
俺は驚いて幼馴染のことを見つめると彼女の瞳は潤み、不安で揺れていた。
「デートの練習やっぱやめにしとく?」
俺が聞くと、幼馴染はフルフルと首を振った。
そして、泣きそうな声で言う。
「他の子とデートなんてしないで……たとえ練習だったとしても……」
幼馴染がどうしてそんなことを言ったのか、そのときの俺には分からなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます