63日目:「成約済み」

 第一候補のブリーダーさんで今唯一募集のあったポイントの男の子が、先ほど見たら「成約済み」になっていました。


 ああ、とうとう……という気持ちです。いえお迎え準備できていない我が家がどうこういうのは筋違いと分かっていても、毎日見ていたのでとってもさみしい……。


 一月近く写真も動画も変わらないのですが、それでも毎日チェックしてしまう。それくらい、頭数がそもそも少ないので、まぁ生存確認みたいな感じでもありました。


 でも、そりゃ決まるだろうなぁと。


 それはわかっていて、毎回毎回「ああ、申し込んでおけば」というかすかな後悔がある。でも問い合わせにもやはり礼儀やルールがあって、「お迎え準備のできていない方の問い合わせ不可」と書かれているブリーダーさんもいるくらいです。


 さすがに申し込んだものの「ちょっと家を片付けるので待ってください」というのもいいにくい。


 ブリーダーさんによっては料金とったり、場合によっては「サービスで今なら一月無料」と謳うブリーダーさんもいらっしゃいます。生き物を扱うのですから、餌代含めてただではありません。


 というわけで、いいから申し込め! というのも不誠実なので、やはりいつでもお迎えOKと少なくとも最低限いえるレベルは整えるまで、問い合わせを控えているのでした。


 それでも、今年中にはウェイティングリストへ乗せてもらうというのは一つの目標かもしれません。


 ちょうど大河ドラマを見ていて世代交代と時の流れを意識せざるを得ない展開になってきましたが、年の瀬も迫ってきて、世の中はハロウィン飛び越えてクリスマスや年賀状の準備も始まってきました。


 私の中では春の年度替わりよりも、今くらいの時期から徐々に年が変わるほうが変化が大きいように思います。


 9月はじまりのアメリカの学校が、スタートからイベント続く感じで徐々に暗く寒くなっていくので、冬の訪れを感じつつ、その先にある春を無意識の中に予感したり。


 ブリーダーサイトでも子猫の入れ替わりが最近増えている気がします。

 別れは出会いの始まりと思いつつ、秋の寒気に心寂しさが募るのでした。

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