2日目:保護猫を迎えるか、ブリーダーから迎えるか
我が家はもともと犬を飼っていた。保護犬のコーギーである。最初は住んでいたマンション規約で小型犬しか駄目だったので、小型犬で探していたのだが、登録したところがどうにもせっかちなところで、登録=即購入しないなら出てけ! とばかりの反応だったので、これは合わないなと撤退した。
その後引っ越しを経て、戸建て(借家)になったことから、中型犬までOKになった。実は犬を飼いたいという思いから引っ越したのだが、事前の案内には大型犬もOKと書かれていたのに、結局聞いてみたら「中型犬までで」と言われてしまったのである。
なぜ大型犬がいいかといえば、夫がかなり大きな人で、小型犬と最初言っていたものの「踏みそう」という。実際小さな子供が足元を歩くと視界に入りにくいという難点を上げて、できれば大きい方が良いとなった。
最終的にブリーダーや保護犬サイトをあれこれ見繕い、中型犬の中でもコーギーならいいのではないか、と話し合いと犬種などを調べまくっての結論となった。
保護犬の中でも犬種でレスキューをしている団体もあり、そこを見たり里親募集のサイトを半年くらい見続けて、当時の愛犬と出会いを果たしたのである。
といっても私自身は犬を飼ったことはなく、全て初めて。しかも保護犬は迎え入れたものの、やはり一筋縄ではいかなかった。
それぞれバックボーンがあるけれど、保護犬の場合はわからないことも多い。預かり主さんのところで様子を見て、こんな性格ですと教えてもらい、いざ共同生活を始めると、様々な壁に人間も犬もぶつかった。
それでも慣れればお互いいい関係を築けたと思う。ただ愛犬との生活は4年ほどで終わりを告げた。寿命は寿命。仕方がないけれど、ちょうど子供が生まれる年だったので、子どもと犬の生活を夢見ていた私たち夫婦はとてもとても悲しいお別れになった。
振り返れば、ああ老犬になっていたなと思う。でも次に迎え入れるときはもう少し長く一緒に生活したい。それが私達の心に最終的に残った思いだった。
そのため猫にしても犬にしても、どうしても寿命を考えれば、なるべく子猫や子犬のときから一緒に暮らしたいと言う思いが出てきていた。
人生80年といえど、犬や猫の一生に責任をもって飼う事ができる時間は限られている。
特に保護犬や猫は小さい子供がいるとお断りと明言されているところも少なくなく、最近では二頭一緒に引き取ってくれる人など、以前に比べてハードルが上がってきたなぁと感じる事も多々あった。
そして拾った猫は夫の実家で体験済み。これがまぁ警戒心が強く、ようやく最近になって触らせてくれるようになった、というレベルの元野良なのだ。
今年の夏に子供はようやく触れることを許された。10年がかりである。流石にそれはなぁ……と考えると、犬猫まだまだ素人の自分たちこそ、どんな犬でも猫でも受け入れられるわけではないなという考えになった。
猫素人であるからこそ、きちんとフォローもいただけるようなブリーダーさんがいいのかも? ということで、人生一度しか飼えないならば、今度はブリーダーさんのところからお迎えしてみようという事になったのである。
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