猫との暮らしまであとX日

嵯冬真己

1日目:猫エッセイスタート

 『猫をお迎えするまであと100日!』とか、『年内に猫をお迎えします!』とかも考えたのだけれど、ほぼほぼ飼いたい猫種も決まり、ブリーダーさんの目星もつけた段階で、あとは希望の毛色と性別の猫が生まれるのを待つという段階になった。


 ここまで数年、いや下手すると10年近く経っている。なぜそんなに時間がかかったのかといえば、家族の入院手術があったりで、なかなか落ち着いてお迎えするところまでたどり着けなかったのだ。


 更に自分のアレルギー問題など、猫を飼いたいと思っても、何から始めたらいいのかと手探りで過ごしてきた。幸いアレルギーはだいぶ軽減され、検査ではレベル2ほど。さらに実際猫カフェにも足を運んでアレルギーが出ないと確認も取れた。


 とはいえ、アレルギーはゼロではない。いろいろな種類のいる猫カフェは1時間ほどでモヤモヤ。保護猫カフェは無理だった。叔母の家の猫は保護猫でも大丈夫だったが、かなり掃除と猫のお風呂や日々のホットタオルなどケアがあれば大丈夫という状態。


 そんな中で、サイベリアン専門の猫カフェにはるばる足を運んで体験したところ、なんと! なんの症状もでないという初体験に、飼うならサイベリアンしかないと確証を得る。


 ただし、そこの猫カフェが海外から輸入したサイベリアンオンリーということで、できるだけ両親が外国産であることが望ましい。というのも、国内の場合はちょっと本当にサイベリアン? と怪しいブリーダーもいるとか。


 なのでペットショップは避けたい。なるべく両親のチェックもさせてもらえるブリーダーさん。そうするとやはりTICA*などの登録ブリーダーが良いとなる。


 と、まぁ猫を飼いたいと言っても気軽に飼えない身の上なので、諦めるかやはり諦めずに飼おうか悩み続けること10年。


 昨年ようやく家族の手術も一段落したのもあり、また春から色々あって、ありまくり、もう猫しかない、猫の癒しが必要なんだ! と、猫カフェ通いと猫を飼う場合の費用比較までして、でもやっぱり人生一度くらいは猫と暮らしてみたいという結論に至った。

 

 猫を飼うと言っても、明日突然お迎えできるほどの準備はできていない。


 というわけで、エッセイでも書けば毎日猫のお迎え準備を自分がするのではないかと思いつく。


 何日後にお迎えできるかわからないけれど、必ず猫との暮らしをゲットしたいので、諦めずに書き続けていきたい。


 

*TICA=The International Cat Association。アメリカを本拠地とする世界最大の血統登録機関であり、キャット・ショー公認機関としても世界最大の団体

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