第4話

 けて、周囲しゅういながめる。こえぬし姿すがたはなかった。

 もう一度いちどよこになる。うごけなかった。ここがどこかもどうでもいい。

 おれはもうつかれた。本当ほんとうつかれたんだ。

 ぼんやりと砂浜すなはまながめると、様々さまざまなものががっていた。

 2リットルのペットボトル、ながえだからっている海藻かいそうつぶれたサッカーボール、いろせたポリタンク、様々さまざまかたちのガラスへん画面がめんれているゲーム、クラゲ、自動車じどうしゃのタイヤがまっていて、大型おおがたのモニターもある。よごれた配達はいたつピザの容器ようきに、びたチェーンのネックレス……。

 ネックレス。そのネックレスをどこかでたことがあるがした。どこでたのか。

 がり、ネックレスをひろげる。立方体りっぽうたいかたちにカットされた透明とうめいなガラスだか水晶すいしょうだかがびついたチェーンにとおしてあった。立方体りっぽいたいは、けていてこうがわ四角しかくうつした。立方体りっぽうたいしにつきげると、つき四角しかくくかたどられてえる。

 なつかしい。まえにもこれでこうしてあそんだことがある。

きみもそれがになるかい?」こえった。

 少年しょうねんがいた。げていたつきからこえのほうに視線しせんをやる。砂浜すなはま少年しょうねんこしをおろしてうみていた。




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