15話 終わり

「こんにちは、蛇。」


「だぁれ?」


「ボクは、君よりも偉いカミサマさ、」


不気味な顔した人間みたいなやつはそう言った。


「可哀想な女子だなぁ。シンダのにどこにも行けないだなんて。」


「シンダってどういうこと?」


「シンダっていうのはね、もう目覚めないことだよ。でも、この女子は、お前の涙が着いたから、ココロが体から出られない。」


「なんで?」


「カミサマっていうのはそんなもんなのさ。カミサマの体の一部を食べたりしたら不老不死になれるだとか、特別な能力を貰えるだとか、この女子の場合、涙だからなぁ。シンデすぐだし。」


「僕が女の子を不幸にしているの?」


「そうとも言える。ココロが囚われてたら、リンネノワに戻ることも出来ない。ヨミガエルこともない。ずっとこのまま。まぁいつかは消失するとは思うが……。」


「そんな……。僕がカミサマじゃなかったらこうはならなかったのかな…………。」


「それは誰にも分からん事だ。過去は取り返せないのだからな。」


「僕のせいだ。」


「まあ、あまり自分を責めるなよ。今度から気をつければ良い事だからな。」


「僕のせいで……女の子は…。」


僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいで、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ、僕のせいだ。

こんなことになるんなら、




カミサマなんかになりたくなかった。



カミサマなんかじゃなくて、ただの人間になりたかった。

ただの人間として女の子を守りたかった。

こんなのイヤだ!

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