13話 カミサマの初恋
夜がすぎて朝がやってきた。
「ユミ!ユミ!起きて!」
「うーん……。」
ユミは眠いよぉ、と言いながら目をこすっている。
「サァチャンに会いたい?」
「会いたい!」
「わかった。じゃあ帰ってから、人間たちに、もうイケニエなんていらない。って言っといて。」
「なんで急に……。」
「僕ねぇ、女の子がスキだったんだ!昨日の夜にきずいてねぇ。」
「良かったねぇ。」
「それで聞きたいことがあるんだけど、女の子のことを考えると胸ら辺が暖かいのってスキって事だよね!こんなこと初めてだったからわかんなくて。」
「それはスキって言うよりもコイなんじゃないかな?初めてならハツコイだねぇ。」
「ハツコイっていうんだねぇ。ありがと!後さ、女の子っていつ起きると思う?もうずっと前から起きないんだ。」
「腐ってないの?」
「腐るって?」
「肉が剥がれ落ちたり変な匂いがしたりすること。」
「ないよ!女の子はずっと変わらない姿で寝てるよ!起きてはくれないけどさ。」
「…………。」
ユミは目を見開いている。
「ユミ!こっちに来て!ここから、戻れるよ!」
「あ、ありがとう。カミサマ…。」
僕は、ユミを人間が沢山いる所へ連れていった後、女の子の所へ行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます