13話 カミサマの初恋

夜がすぎて朝がやってきた。


「ユミ!ユミ!起きて!」


「うーん……。」


ユミは眠いよぉ、と言いながら目をこすっている。


「サァチャンに会いたい?」


「会いたい!」


「わかった。じゃあ帰ってから、人間たちに、もうイケニエなんていらない。って言っといて。」


「なんで急に……。」


「僕ねぇ、女の子がスキだったんだ!昨日の夜にきずいてねぇ。」


「良かったねぇ。」


「それで聞きたいことがあるんだけど、女の子のことを考えると胸ら辺が暖かいのってスキって事だよね!こんなこと初めてだったからわかんなくて。」


「それはスキって言うよりもコイなんじゃないかな?初めてならハツコイだねぇ。」


「ハツコイっていうんだねぇ。ありがと!後さ、女の子っていつ起きると思う?もうずっと前から起きないんだ。」


「腐ってないの?」


「腐るって?」


「肉が剥がれ落ちたり変な匂いがしたりすること。」


「ないよ!女の子はずっと変わらない姿で寝てるよ!起きてはくれないけどさ。」


「…………。」


ユミは目を見開いている。


「ユミ!こっちに来て!ここから、戻れるよ!」


「あ、ありがとう。カミサマ…。」


僕は、ユミを人間が沢山いる所へ連れていった後、女の子の所へ行った。

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