8話 人間はお腹が空く

女の子が来てから2回目の夜が明けた。

女の子は日に日に身体が細くなっていった。


「お腹すいたな……。」


女の子はそう言った。


「お腹すいたの?お腹って透くの?」


「カミサマ。人間はね、何かを食べなきゃ生きれないんだよ。」


「そうなの?それならいいものがあるよ!見て!」


そう言って僕は、お家を指さした。


「いいものってジンジャ?」


「違うよ!ここは人間たちが作った僕のお家だよ。でも人間は入れないくらい小さいの。」


「うん。」


「ここに人間たちは、果物を置いていくんだよ。それを食べて!」


「それはカミサマようだよ?私は食べたらダメなの。」


「僕は何も食べないよ?ここにあっても、ぐちゃぐちゃになるだけだから、君が食べてよ!」


そう言って僕は女の子に果物を渡した。


「……うん。わかった。」


女の子は果物を食べた。


「美味しい。」


「良かった!沢山食べてね!」


僕は笑顔でそう言った。

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