7話 イケニエ

あれからしばらくして、棒の生えている箱を持った大人の人間たちがやって来た。


「カミサマ…カミサマ…。イケニエを作るのでもうどうか子供達をコロサナイデください。どうか…、どうか…。」


と、手を合わせて僕のお家に言ってきた。

大人の人間たちが帰ってから、棒の生えている箱から人間が出てきた。

よく見ている、知っている女の子。


「こんにちは。カミサマ!」


女の子は笑顔でそう言った。

夜になっても女の子は帰らなかった。


「どうして帰らないの?」


「私、イケニエにされちゃった!これからはずっとカミサマと一緒だよ。」


女の子は笑顔でそう言ってくれた。


これからはずっと一緒かぁ。

嬉しいなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る