6話 元をたたないと……。

僕は今日、ヘビタロウで女の子の後をつけていた。

いじめってやつを倒さないといけないからね。


しばらく後をつけていると、あの人同じような感じになった。

女の子の周りに沢山の子供の人間が集まってくる。

それで、変なことを言う。

でも今日は、あの人違って、子供の人間が鋭いものを持っていた。

それを女の子に向かって、振りかざしていた。


……………女の子の腕から赤い汁が沢山でてきた……。

赤い汁は、なんだかいい匂いがする。


食べたい……。

ううん!食べない!


頭の中がぐにゃぐにゃしてきた……。


気づいたら女の子はいなくなっていた。


子供の人間がいるからイジメが起こるンだ……。

だったら、元を無くさないと……。


まだ頭のぐにゃぐにゃは治らなかった。

それでも、子供の人間の方へと足を向けていた。


気づいたら夜になっていた。

周りには、赤い汁と寝ている子供の人間だけだ。

なんでかは分からないけど、この汁はいい匂いじゃなかった。

さびた釘と、腐った木の根の臭いがした。

吐いてしまうような臭いだった。

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