1日目 昼食
クラスに戻ると葉月が話しかけてきた。
「さっき、恩田達と話してた?」
「うん。知り合い?」
「まあ、そんなところ。何話した?」
「恩田くんが宇宙人という話。凄かったよ。葉月も知ってた?」
「あいつ色んなやつに言ってるからね。宇宙人だって。ほかは何も話してない?」
「うん。どうしたの?」
「いや、なんでもないよ。」
葉月は何かをはぐらかした。
「ふぅん。」
変な葉月。
昼休憩、僕は縷切と一緒に食堂に来ていた。
「ここには、沢山の種類があるんだよー。ラーメンとかオムライスとか。冬にはおでんも出るよ!」
「へー。楽しみ!…ラーメンいっぱい食べたいなぁ。」
「ここでは無料で食べれるから、弁当はいらないよ。でも弁当好きな人は弁当を持ってきているよ。」
「無料でいいんだ。やったぁ!」
縷切はとても喜んでいる。
「今日は何食べる?」
「んー。豚骨醤油ラーメン食べるよ。どれほどのものか…。」
「とっても美味しいよ!」
縷切は目を輝かせている。
券売機で豚骨醤油ラーメンの券を買った。
「僕も食べてみようかな!豚骨醤油ラーメン!」
僕はそう言って券を買った。
「これをカウンターに持っていくんだよ。」
「わわっ!すぐに出してくれたね。」
「食堂は早くて美味しいのを無料でくれるんだ!」
「めっちゃいいところだなぁ。食堂に住みたいよ。」
「それはダメだよ!迷惑かかっちゃう!」
「それはダメだな。迷惑はかけられないからね。」
僕らはどんぶりを持って席に着いた。
ラーメンを食べていると、幸田 小陰(こうだ こかげ)が話しかけてきた。
「相席してもいい?」
「うん、いいよ!」
「ありがとう。日陰(ひかげ)ー!ここで食べよ!」
幸田兄弟…。
学年トップクラスの成績を誇る、金持ち兄弟だ。
何度か話したことはあるけど、いい人達だったと記憶している。
日陰の方が頭はいい。
小陰は運動神経がいい。
「わぁー、2人ともそっくりだね。どっちがどっちかわかんないや。」
縷切がそう言った。
「僕がー小陰でー、こっちが日陰だよー!転校生くん!」
「まあそっくりだし、分からないと思うけど。」
言うほどソックリではない気がする。
確かに髪型も色も声も同じだけど、二重が日陰、一重が小陰だから違うと分かるんだけどなぁ。
「転校生くん!なんて名前なんだい?」
「縷切です。杜詩巳 縷切。」
「よろしく!縷切くんはなんで◼◼と一緒にいるの?」
「◼◼じゃないよ。僕は山桃くんと一緒にいるよ。」
「あー。そっか、山桃くんだったかぁー。」
「僕は山桃だよ!」
「うん…。そうだったね。」
「隣の席だから一緒に行動してるんだー!」
「へー。」
小陰は興味無さそうにそう言った。
僕らはラーメンを食べながら雑談をした。
僕のラノベ的世界 K.K @Palukw
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