1日目 転校生と挨拶

「おはよーございます。」


「先生、おはよーございます。」(クラス皆)


「では、ホームルームを始めます。今日は皆さんに嬉しいお知らせがあります。」


クラスのみんなはわざとらしくざわつき始めた。


「この髭丘高校(ひげおかこうこう)、1年D組に新しい仲間が、加わることになりました。」


先生が、入ってくださーいと言うと、肌の色が薄く白く長い髪を束ねた赤い瞳の美少年が入ってきた。

美少年は、笑顔で挨拶を始めた。


「こんにちは。僕の名前は、杜詩巳 縷切(としみ るせつ)です。皆様よろしくお願いします。」


クラスの中は拍手で満ちていた。


「杜詩巳はーえー…山桃(やまもも)の隣の空いてる席に座ってくれ。」


「はい。」


どうやら僕の隣が転校生の席のようだ。


「こんにちは!僕の名前は...今さっきも言ったけど杜詩巳っていうんだ。杜詩巳 縷切!よろしく!!!」


「杜詩巳くんよろしく!僕は山桃って言うんだ。山桃ミモザ。山桃って呼んでね!よろしくね!」


「えっ......。ミモザ...?そんな…………。」


「はいそこっ!喋らない。」


「「すみません。」」(山桃、杜詩巳)


何か言いかけてたけどどうしたのかな?

まあいっか。



「.........ということで今日のホームルームを終わります。キリーツ。レイ。」


「ありがとうございましたー。」(クラス皆)


ホームルームが終わって皆が転校生に近ずいてきた。


「転校生くん!おれ葉月!!!よろしく。」


葉月は自分を指さしながら言った。


「私、月!杜詩巳くんよろしくね!」


「俺は、瑠流だ。転校生!兎田(うだ)瑠流という。よろしくな。俺ほどでは無いが君もなかなかイケメンじゃぁないか。いやでもやっぱり俺の方が何十倍もィ………。(ケメンだな。まず髪のサラサラ具合?俺の方が数十倍もサラサラでキレイだ。次に、顔の配置が、素晴らしい。目と目の間、それに鼻の形や口の形、そしてまゆげの細さ、さらに言うとそれら全てが、綺麗に並んでいる。でもってこの爪よ。詰めおよび指の綺麗さと言ったらもう和音一だよねやっぱり。そして何より(以下省略)。だからどう考えても俺の方がイケメンなんだよね。)」


瑠流は、手を髪に当てながら言った。


「俺は、蟹田(かにだ)って言うんだ〜。それで、こっちが〜...。」


その他にも、何人かが自己紹介をした。


「杜詩巳様!よろしくね〜。わたしは、妻木

心(つまぎ こころ)っていうの!」


「オレの名は、文作だ!よろしくな!何か好きな物とかあるか?」


心と文作は、手のひらを見せながら言った。

確か、相手に手のひらを見せることで心の距離が縮まりやすくなるんだとか...。


「みんな、よろしく!好きな物か〜...。ラーメンとか好きだよ。後はねぇ、ヘビとか好きだよ〜!」


両手を合わせながら言った。


「そうか!ラーメン美味いよな。特に、何ラーメンが好きとかあるか?オレはなぁ、豚骨ラーメンが好きだぜ。」


「豚骨ラーメン!いいよね〜。あのコッテリ感がたまらない!豚骨ラーメンもいいけど塩ラーメンも美味しいよね。特に、あのさっぱりしてるとこが好きだよ。醤油ラーメンも定番って感じがしていいよね〜。でも、味噌ラーメンも捨て難い...。うーん悩む...。」


……ラーメン食べたくなってきたな。


「でもやっぱり、豚骨醤油ラーメンが好きかな!」


縷切は、指を一にしながら言った。


「蛇好きって言ってたよね?どういうところが好きなの?」


文作に続いて、心も質問した。


「ヘビのいい所か〜。いっぱいあるんだけどやっぱり可愛い所かな、あの目!あのベロ!!最高だよね。それにかっこいい所も好きだよ。あのツルツルの鱗!毒牙!かっこいいの頂点だよ〜。蛇ほど素晴らしい動物は、いないと言っても過言では無い。その上、……………。」


心は、必死にメモを取っている。

仲良くなりたい人とか仲がいい人とかの情報(好きな物とか)のメモをよく取ってるよなぁ。


「あっ、みんな!もう少しで、チャイム鳴るよー!」


「ありがとう!月!」


僕らは席に着いた。



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