第8話

ぼ~っとしながら適当な部屋に入って、ベッドに倒れ込んで泥のように眠った。



目が覚めて、枕元に置いてあった時計を見ると、もう昼過ぎてた。


あくびをしながら、リビングに行ってみる。礼王レオの気配は全くないので、多分学校に行ったんだろう。


キッチンはリビングにつながっていたので、すぐにわかった。

冷蔵庫を探ってみると、ヨーグルトだのフルーツだのは、たっぷりある。

モデルみたいに、フルーツとヨーグルトの朝メシを食う。起きてすぐに白湯飲むの、忘れたわ…。


1人で広いリビングの大きなソファにゴロンと寝て、考えた。

この世界は変なことがいっぱいだ。星人がウロウロしてたり、女子高生が銃を持ってたり…。


でも、どうやら通貨は一緒らしい。ガールズバーで会計した時は、何も問題はなかった。現金が使えるのは助かるが、財布の中に大して現金は入ってない。おそらく俺の銀行口座など、この世界には存在しないだろうから、電子マネーなどは使えないだろう。電子マネーが存在するかどうかもさだかではないが…


星人を探すって言ってたが、毎回ガールズバーに行っていては、すぐに現金は底をつくだろう。

礼王に借りるか…?

いやいや、あの悪魔にこれ以上借りをつくるのは恐ろしい…。


そうだ、わざわざガールズバーに客として行く必要はないじゃないか。バイトとして雇ってもらえるんじゃないか?

礼王が帰ってきたら、その話をしよう。

一つ問題が解決しそうなことに安心して、俺はまたソファでウトウトすることにした。



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