第14話

・ジャックは家の裏に周り少し歩くと家と森の境界線にある柵に辿り着く。

柵には森に入る時に使うランタンが置いてある。

〈ジャック〉よし、忘れ物は無いな。

日が落ち切る前につけると良いんだが。

・ジャックはランタンを取ると燃料を入れ

荷物を確認すると足速に森に入る。

ジャックは木の枝に結んである目印を頼りに

周りを警戒しながら草木をかき分けながら進む。

日が沈み星が輝き始めた頃ジャックはようやく目的の狩場に到着した。

ジャックはいつもの場所に撒き餌をしたあと少し離れた木に登る。木の上には足場があり獲物が来るまでそこで待機する。

〈ジャック〉ふぅ、登るの一苦労だな、

何か来てくれると良いんだが。

・ジャックはランタンに火をつけ頭上にある枝に引っ掛ける。担いできたライフルに弾を込める。準備を終えると火を消し、目を慣らせる為に月に照らされた狩場を見渡す。

目が夜の暗さに慣れた頃、撒き餌をした場所の近くの草木が揺れる。

〈ジャック〉お?何か来たか、小さいな。

動き的に魔物ではないな。

・この森には魔物が多く生息しているが普通の動物も生息している。ジャックは単眼鏡を覗き標的を観察する。

〈ジャック〉ハクビシンか、始まったばかりだし見逃そう。

・その頃家で留守番してるリーンのもとにバンカーからの鳩が届く。

〈リーン〉いらっしゃい、お疲れ様。

・リーンは鳩を腕に留めると首に掛けてある袋から報告書を取り出す。

〈リーン〉遠かったでしょう。お返事書くまで

そこで休んでおいてね。

・リーンは鳩をとまり木に乗せると餌と水をやる。リーンは届いた報告書を机に広げる。

〈リーン〉なになに、魔物討伐報告ね。

      -魔物討伐報告-

狐の魔物が3頭と、狼の魔物1頭の討伐、

首元に鎖の付いた狼の魔物が森の奥に退散。

討伐参加者25名のうち10人死亡5人怪我。

尚、鎖の付いた狼の魔物は魔族に使役された跡を確認したため、森周辺で見かけた場合は当ギルドに連絡求む。

〈リーン〉なるほどね。ずいぶん激しい戦いになったのね。さてと、確認した事だし確認用紙に印を押して返しましょう。

待たせたわね。これ入れとくから気をつけて

帰るのよ。

・リーンはとまり木に向かい鳩の首に袋を掛けると窓を開け村の方に飛ばす。

〈リーン〉ジャック無事に帰ってきてくれると良いんだけど。お風呂に入って落ち着きましょ。

・リーンは鳩が見えなくなるまで見届けると

窓を閉め湯浴みの準備を始める。

・完全に日が沈み森は魔物の時間が来た。







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