第13話

・ジャックはノアの小屋を出ると家の裏にある倉庫に向かう。ダチュラの巣箱に使う端材を探していた。

〈ジャック〉そうだな、どの長さの端材にしようか。与える餌で大きさも変わるしその都度作っても良いが変えすぎるのもよく無いよなぁ。

白樺もいいが...おぉこれにしよう。

・ジャックはレッドオークの木材を数枚見つけ

肩に担ぎ作業部屋に移動する。

ジャックは部屋に入り、机の上に置き寸法を測る。

〈ジャック〉高さはこんなもんだな。

・ジャックはある程度高さを測り組み立てていく。テキパキ動き1時間足らずで巣箱を完成させる。

〈ジャック〉よし、出来た。あとはニスを塗って乾かすか。中はノア用の藁を借りるとして

餌の確保もしとかないとずっと干し肉なのも

つまらないだろうしな。今日はまだ日が沈むのに時間もあるし何か仕留めに行くか。

・ジャックは巣箱にニスを塗り日の当たるところに置き乾かす。作業部屋を片付けると猟の準備を始める。

〈ジャック〉それにしても久々に行くな。

いつもの狩場なら何かいるかもしれないな。

リーンに伝えてから行こう。

・ジャックは自室に戻ると狩猟用のライフルを取り出し軽く整備をして弾薬をホルダーに入れベルトに付ける。

〈ジャック〉深く入るつもりもないし、40発と予備で20発で良いかな。ナイフはこれにしよう。

・ジャックは用意を済ませるとリーンの書斎に向かう。書斎に着くと扉をノックする。

〈ジャック〉リーン起きてるか?

〈リーン〉はーい起きてますよ。

・扉の向こうからリーンの声がする。ジャックは扉を開けて部屋に入る。

〈リーン〉あら、狩りに行くんですか?

〈ジャック〉あぁ、そろそろ肉も尽きそうだし

ダチュラの餌も何か取ってこようかと思ってな。

〈リーン〉そうですね、私も着いていっていいですか?久々に獲物仕留めたいです。

〈ジャック〉いや今日は1人で行くよ。

例の魔物の情報が届いていないから、バンカーからの鳩を、待って居て欲しい。

〈リーン〉分かりました。お留守番ですね。

危ないと思ったらすぐ引き返すんですよ。

〈ジャック〉分かった。気をつけるよ。

・リーンは少し落ち込みながら返事をするが、

すぐ気を直すとジャックに近づきキスをする。

〈ジャック〉いつもの狩場で獲物が来るのを待ってみるよ。明日の早朝に帰ってくるつもりだ。今外にダチュラの巣箱を乾かしてるから、

夕方には中に入れといてくれ。

〈リーン〉分かりました。お気をつけて。

・ジャックは挨拶を済ませるとリュックサックとライフルを背負い玄関に向い外に出る。

リーンは本の続きを読み始めた。









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