第7話

・陽がゆっくりと沈み始めている。

ジャックは手綱を引いて村の入り口に向かう。

〈ジャック〉暗くなってきたな。

夜になる前に帰りつけたらいいな。

・ジャックは門に着くと門番に挨拶をする

〈ジャック〉バンカー、お前の腕は確かだが

気をつけろよ。

〈バンカー〉おう、ジャックも気をつけてな。

今日は魔物の出没報告は上がってないが

夜はアイツらの時間だから無理はするなよ。

例の魔物たちの情報が上がったら鳩を送ろう。

・バンカーはそういうとノアを撫でる

〈ジャック〉ありがとう、またな。

〈バンカー〉おう、ジャックを無事に届けてくれよ。

・バンカーはノアを撫で終わるとジャックに別れを告げて仕事に戻る。

ジャックは手綱を握りノアに指示を出す。

ノアは少し速さをあげ走り出す。


・その頃リーンは昼寝を終えてベットから起き上がっていた。

〈リーン〉ん、ふぁーあ、もう暗くなる時間ね

ジャックは買い出し終わったかしら。

・リーンは湯浴みをするために下に降りる。

風呂場に着くと水の入ったタンクに光熱石を入れお湯になるのを待つ。光熱石とはドワーフの鉱山で採れる、太陽光に当てておき水に触れると光りながら熱反応が起きる鉱石である。これで沸騰させた水は飲めなくもないが衛生上風呂や洗濯などで使われるのか一般的である。

〈リーン〉そろそろ良さそうね。少し水をたしましょう。

・リーンは手桶で可燃石を掬い取ると近くのバケツに入れる。湯船に、少し水を入れ手で混ぜる。適温になったのを確認すると服を脱ぐ。

脱ぎ終わると下着を桶に入れて洗う。

〈リーン〉このパンツももうダメだなぁ

色褪せてきちゃった。

もう遅いし服は明日洗おうっと。

・リーンは洗い終えると下着を絞り水気を飛ばす。桶でお湯をくみ、頭からかぶる。

〈リーン〉ふぅ、気持ちいい。

早く洗ってしまおう。

・リーンはタオルに石鹸を乗せて泡立てて

体を洗うと泡流し湯船に浸かる。

〈リーン〉はぁ、ジャックいつ帰ってくるかなぁ。昼ごはん喜んでくれたなぁまた作ってあげよう。

・リーンは今日あった事を思い出しながら

足を伸ばしてくつろぐ。




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