第6話

・ジャックは雑貨屋に着くと戸を開ける。

チリンチリンとドアチャイムが鳴る。

〈ジャック〉リリーやってるかい?

〈リリー〉いらっしゃいジャック、無事だったようね。今日は何をお探しでしょう?

〈ジャック〉タオルと下着を買いに来た。

〈リリー〉分かったわ、タオルはそこの棚で

下着はこっちよ。

・ジャックはタオルの棚に行き、柔らかくしっかりとした物を数枚選び、リリーのいる棚のところまで向かう。

〈リリー〉もう選んだの、早いわねぇ

下着は貴方の?それともリーンの?

〈ジャック〉いやリーンのだけで良い。

〈リリー〉それならこれとかどうかしら

レース生地で作られていて花の刺繍が綺麗で上下セットで今王都で流行ってるのよ。

下は際どいラインのデザインで透けて見えるけど花柄の刺繍で見えないのよ。

〈ジャック〉たまにはそういうのも良いかもな。じゃあそれと普通のをもらおう。

・ジャックはそういうと勧められた下着を手に取り他数枚を選びカウンターに向かう。

〈リリー〉タオル10枚にレースの一枚と4枚の下着ね。以上でいいかい?

〈ジャック〉あぁ、それで頼む。

〈リリー〉タオルが4000R、下着が6000R、

合計:10,000Rになります。

・ジャックは財布から紙幣を数え払う。

リリーは札を数えカウンターの引き出しにしまう。

〈リリー〉例の下着軽く梱包するから少し待ってね。

・リリーはタオルと下着を袋に詰めたあと、

レース付きの下着を慣れた手つきで丁寧に梱包し袋に入れてジャックに渡す。

〈リリー〉はい、お待たせしました。喜んで貰えるといいね。あぁそうだ、今日もノアと来たんでしょう、これおまけしとくね。

・そういうとリリーは足用のブラシを袋に入れる。ジャックはブラシも替え時だった事を思い出し断る事なく受け取る。

〈ジャック〉ありがとう、そろそろ替え時だと思ってたんだ。ノア喜ぶよ。

〈リリー〉それは良かった。そろそろ陽が沈むから早めに帰りな。

〈ジャック〉あぁ、そうするよ。じゃあな。

・ジャックはそういうとリリーに挨拶をして

店を出る。ジャックは調合屋の前に停めたいた荷台に荷物を置きノアに挨拶をする。

〈ジャック〉ノア待たせたな。お土産もあるぞ用事は終わった陽が沈む前に帰ろう。

・ジャックはもらったブラシでノアを軽くブラッシングして鞍にまたがり手綱を引く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る