第4話 浴衣お姉ちゃんと椅子 ~人をダメにする~

 ◆SE 衣擦れの音



「ほら~、こっちに来て?」


「お姉ちゃん椅子だよ~」


「ほらほら、お姉ちゃんの脚の間に座って?」


「キミの後ろから、ぎゅ~ってしてあげちゃう」


「お姉ちゃんのお胸は、キミの耳たぶに負けないくらいふわふわだから、絶対に気持ちよくなれちゃうよ~」


「ほらほら、いつでもどうぞ?」


「遠慮しなくていいんだよ?」


「お姉ちゃんがいいって言ってるんだもん」


「こういう時じゃないと、なかなかしてあげられないもんね」



 ◆SE 衣擦れの音(リスナーが知弦ちづるの前に座る音)



「ふふふ、お姉ちゃん椅子へようこそ~」


「ん? お姉ちゃんのこと、背もたれにしていいんだよ?」


「やっぱり、お姉ちゃんのおっぱいが当たっちゃうと思うと恥ずかしいかな?」


「ふふ、そうやって気にしてくれてるキミ、すごく可愛い」


「そっかぁ。じゃあ……」



 ◆リスナーに腕を回す知弦



「ぎゅ~っ」


「お姉ちゃんの方から、してあげちゃう!」


「どう? 座り心地が良すぎて、ずーっと座っていたくなっちゃったんじゃない?」


「お姉ちゃん椅子は、気持ちよくて座った人をダメにしちゃうからね」


「でも、こんなことしてあげるの、キミだけだよ?」


「キミだけは、いつでも座り放題だから」



 ◆SE すんすんと鼻を鳴らす



「キミ、まだ温泉入ってないからほんのり汗のにおいがする」


「待って、違う違う! くさいって言いたいんじゃないの~」


「お姉ちゃんは、キミの汗のにおい好きなの!」


「だって、キミからしかしないにおいだもん……」


「昔ね、ぽかぽか晴れた日に、小学生の時のキミと一緒にお昼寝した時のこと思い出すんだ」


「へ、変かな?」


「でも、それだけキミのことが好きで大事ってことだからね?」


「だから、いーっぱいぎゅ~ってしてあげちゃう」※囁き


「あっ、お姉ちゃんのにおいは……大丈夫かな?」


「すんすん」


「キミは、どう?」


「く、臭くないかな……?」


「そっかぁ。甘い匂いとミルクっぽい匂いが混ざった感じ……」


「それは褒めてくれてるってことでいいんだよね?」


「ふふ、そっかぁ。よかった」


「褒めてくれたキミには、お姉ちゃんがもっとぎゅ~ってしてあげちゃう!」



 :◆声 以下、耳元で話しかける



「あっ……」


「キミ、耳の周りちょっと汚れてない?」


「あんまりお耳掃除サボっちゃうと、お姉ちゃんの声が聞こえなくなっちゃうよ~?」


「よし、キミの耳、お姉ちゃんがきれいきれいにしてあげちゃう」


「ふふ、じゃあ今度は、お姉ちゃんの膝を枕にしてね?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る