第5話 再生装置
楽器工房からいくつか作ってみたという連絡があったので、テルンを連れて行く。
「こちらになります。」
色々並んでいる。視線を送ると説明してくれる。
「反射型です。小型で使いやすいですが、音量は小さく眼の前決まった場所で聞かないといけません。」
こっちは?
「太鼓の中に入れました。大型で音も大きく低い音の迫力があります。高音は少し苦手ですが、悪いわけではありません。大きくて重いのが難点です。」
面白い。持ち運べる中で比較的音の良いものをと、一番大きいものを受け取った。
「これからも研究を続けてほしい。巨大でも音が良い物を目指すタイプを一つ、持ち運びしやすく、そう、馬車などで聞くためのものも一つ。これは軽い割に音量が大きいのがいい。それから出先で人に聞かせるため、持ち運びしやすい中で最高の音質。この3系統を重点的にするように。2つ分のお金を置いていきます。」
さっそく馬車で3日ほどの所にあるヴィエンナ男爵領へ向かうことにしよう。先日の戦のときも、兵士に歌わせていた。
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