第3話 勝利
あっけなかった。作戦がはまり、スキピヨをゴーレムが落馬させ、味方が討ち取った。そのまま暴れるガラント子爵を避けながら追撃し、共和国軍は退却した。
「レイシア、お前も呼ばれている。軍議に出るように。」
「私もですか?」
「総大将は逃げられたので、スキピヨを討った我々が戦功第一になるようだ。褒賞されるだけだろう。」
「庶民的なワンピースしか持ってきておりませんが、、」
「諦めろ、誰も気にしない。」
「分かりました。」
王国軍総大将の王太子殿下から、戦功を讃えられ、後日の報奨の約束を受けた。未確定だが、兄とは別に私にも爵位と領地を与える予定らしい。随分な約束をしてしまっているが、王太子大丈夫だろうか。
帰国して、捕虜については共和国に身代金と交換で返しているのだが、一人子供が残った。領地を失った共和国の属領の貴族で、父は戦死、身代金を請求しようにも交渉相手がおらず持て余している。
「術は何ができるの?」
期待せずに聞いてみると、音を石などに記録できることがわかった。再生は少しの術力で良いらしく、一般的に術士と認知されていない庶民でも再生できることが多いという。
これは、是非音楽を試してみよう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます