第119話 ひと休み:新しいネコ達
3匹の紋章の精霊がジョルジアの付近をフラフラと飛び回っていた。この精霊達は、異界の門に取り込まれていた為に神界へ戻る機会を失っていた。最後の紋章持ちであるマリリアに出会い、剛者の精霊はシロ、賢者の精霊はクロ、王者の精霊はブチと名付けられていた。
「なぁ、神界へ戻れずに、これから僕達はどうなるんだろうか?」
「クロ、そんな事を考えてもどうにもならないよ。」
「マリリアが言ってたミケ達の様に精霊持ちと一緒に過ごすんじゃないか?」
「いつ、どこに、精霊持ちが現れるんだよ。」
「そんな事は分からないよ。何十年後かも知れないし、明日かも知れない。」
数年後、3匹の精霊は紋章を持っている赤子を見つけた。
「簡単に見つかったね。」
「でも未だお話しは出来なさそうだね。」
「仕方ない。もう暫く待とうよ。」
さらに数年後、ネコ達が見つけた赤子は成長し、話ができる様になっていた。遠くから見守っていたネコ達は時が来たとばかりにその子供の前に現れた。
「やぁ、僕達はシロとクロとブチって言うんだ。よろしくね。」
「だぁ〜れ。迷子の猫ちゃんなの?」
「あれっ、まだ早かったかな。僕達がネコに見えるなんて...」
「いや、たぶん間違ってはいないと思うよ。」
「そうだね。僕達から羽をとったらネコだしね。」
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