第12話:天使も風邪なんてひくんだ。

メイサちゃんとのエッチは水曜日の夜と土曜日の夜。

朝エッチは日曜の朝そう言うパターンになった。

それでも僕にとってはメイサちゃんを相手にするのはけっこう大変だった。

一回のエッチが激しすぎるから、あはは。


でもラブラブで幸せな毎日だった。

いたずら好きで、おちゃめな天使との時間は退屈しない。

だから、そんな日々がずっと続けばいいと思った。


メイサちゃんがパンいちで部屋の中をうろうろしてたから風邪を引いちゃって

熱を出して一週間以上寝込んじゃった以外はとくに大きなトラブルにも見舞われ

ることもなく、天使でも風邪なんかひくんだって思うとおかしかった。

笑うとメイサちゃんが機嫌を悪くするから彼女が見てないところで僕はニヤニヤ

していた。

だって風邪ひいちゃうなんて人間と変わんないじゃん。


だから普段のメイサちゃんを見てると天使だなんて思えない。

本人は天使だって言ってるからそうなんだろうけど、頭に輪っかもないし背中に

羽もないから天使だって証拠もない・・・だけど天使なんだ。

もしメイサちゃんが本物の天使じゃなくても僕にとっては天使。


「ごめんなさい、ご主人様・・・」


「いいのいいの・・・安静にしててゆっくり治せばいいから」


「食べたい物があったら買ってきてあげるから言ってね」


「メロン」


「え?メロン?・・・メロンが食べたいの?」


メイサちゃんはうなずいた。


「分かった、メロンだね」


メイサちゃんが風邪を引いた日と次の日、僕は会社を休ませてもらった。

で、天使さんご要望のメロンを買いに買って来てメイサちゃん食べさせた。

三日目の朝、僕はおかゆさんを作っておいてメイサちゃんに食べさせてから

会社にでかけた。

仕事が終わると伝書鳩みたいに速攻アパートに帰った。

で、献身的にメイサちゃんの看病をした。

って言っても、そばについてるだけで大したことはしてないんだけどね・・・。


僕の看病のおかげかどうか、メイサちゃんは熱も下がって少しづつ元気になって

いった。

まあ、風邪ひいてるからってずっと寝てるわけでもないからね。

起き上がってご飯も食べるし、トイレだって行くし・・・。


そんな土曜日の夜のこと。

ベッドから起きて来たメイサちゃん、ソファに座ってる僕のところに来て言った。


「ご主人様、エッチしましょうよ?」


僕は僕の横に立ってるメイサちゃんを見て言った。


「まだ本調子じゃないのになに言ってんの?」

「ダメだって・・・無理してぶり返したらどうすんの・・・したくても我慢だよ」


「つまんない・・・」


「わがまま言わない・・・あのね、どっちがご奉仕してるんだか分かんなく

なってるよ」


「ごめんなさい・・・」


わはは〜めちゃ可愛い・・・その言葉は僕にとっちゃ爆弾に匹敵するよ。

それは卑怯だろ?


「おいで、ハグしてあげるから」


メイサちゃんは僕の横に座った。

だから優しく抱きしめた、抱きしめてキスした。


「ね、今日はこれで我慢だよ」

「よくなったら、死ぬほど頑張ってあげるから」


「ご主人様、死んじゃうと困る」


「言葉のあや・・・そのくらいの気持ちってことだよ」

「この調子だど二三日でよくなりそうだから、ね、おとなしく寝てて・・・」


「分かりました・・・」

「あの・・・ご主人様・・・私のこと愛してる?」


「愛してるよ・・・どうしたの?いきなり」


つづく。


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