第11話:結局、朝エッチ。

ご奉仕してくれるために天界からやってきてくれただけあって、次の朝は

目覚まし時計は必要なかった。

目覚ましの代わりはメイサちゃんのクチビルだった。


まだ虚ろな状態なのに、いきなり僕の口の中に舌が入ってきた。

チュッとかじゃなくて・・・。


「んぐ・・・んんんん・・・・あは・・・うぐ」

「ぷはっ・・・なに?・・・いきなり、これ?・・・・あど?」


「・・・もうツ、ツバだらけじゃん」


「ご主人様、朝です」


「あのさ、普通起こす時は、優し〜く起きてください〜チュッ、とかじゃないの?」


「昨夜、エッチしてくれないまま寝ちゃったでしょ・・・私、まじこでご機嫌

斜めなんです」

「一応ご主人様の上に跨ったんですけど、ふにゃ〜ってなって元気にならないん

ですもん・・・アレも一緒にヘタレになっちゃったんですね・・・」


「なに?それで、さっきあんなディープなキスしたの?」


「嫌がらせです」

「ん〜びっくりはしたけど嫌がらせにはなってないと思うけど」

「でも、悪かったよ・・・昨夜はそんな気分じゃなかったからさ・・・」


「私、ご主人様の耳元でいっぱい卑猥な言葉しゃべってあげたんですよ」

「なのに、気づいたら寝ちゃってるし・・・」


「あ、なんかごちょごちょ言ってるな〜って思ってるうちに寝ちゃった」


「今ここで、もう一回しゃべってあげましょうか?」

「いや〜それはマズくない?・・・今なんか卑猥なこと口走られたら逆に

興奮して起きれなくなっちゃうでしょ?」


「じゃ〜起きれなくしてあげます」


そう言うとメイサちゃんは昨夜僕にしゃべったであろう、めっちゃ卑猥な

言葉を口走りはじめた。


「私の・・・*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*」


「あは〜・・・そ、それはダメだわ、メイサちゃん」

「君の口からそんな言葉・・・あ〜ダメだ・・・元気になってきちゃった」

「あはは、こうなっちゃうと絶対我慢できないよね」


僕はたまらなくなってメイサちゃんの腕を掴んでをベッドに引き入れた。


「あん・・・優しくして」


「昨夜はダメだったけど、今朝なら大丈夫・・・ってかもう我慢できないし」


「うん・・・待ってました、我慢なんかしなくていいから」

「欲望のままに私を好きにして」

「あ、起きてトイレに行ったあとシャワーしてないけどいい?」


「なおさらいいと思うけど・・・」


「やっぱり変態!!」


「朝からのことは全部わざとだな?僕にエッチさせるために仕組んだろ」


「さあ?知りません」


な訳で朝にやっちゃったよ・・・昨夜できなかったってだけのことで、

結局、やっちゃった・・・メイサちゃんと朝エッチ。


そりゃもう・・・ね、こんな最高の快感味わっちゃっていいのかなって

思うよね・・・。


そして最高の目覚めってこのことだけど、よく考えたら今日は平日。

メイサちゃんとラブラブしてたせいで、出勤時間に間に合わなくなった。

しかたがない、今日は仮病使おう・・・コロナは大げさだから、ただの風邪で

いいか・・・それとも食あたり?

ってことで朝エッチは世間も会社も休みの日にしよう。

通常のエッチはやっぱり夜だな。


僕の横で疲れ切ったのかメイサちゃんが可愛い寝息を立てて眠っていた。

エッチさせてもらって気持ちよかったけど、よく考えたらこれってメイサちゃん

のご奉仕じゃなくて、僕がメイサちゃんにご奉仕してんじゃん。


結局エッチってそう言うパターンになるよね・・・メイサちゃんが僕を

受け止める形になるから・・・。

そりゃ僕がエッチボイコットしたらメイサちゃん機嫌悪くなるはずだわ。


つづく。



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