第8話:まるで新婚さんみたい。

さて、僕が酔っ払ってレンタル天使のサイトでメイサちゃんって言う天使を

ポチってしてしまったことで僕のアパートに本物の天使がやってきたわけで、

彼女が来たせいでその日はまるで夢を見てるような半日になった。


正直この時点で僕はメイサちゃんがめちゃ欲しいって思った。

つまりエッチしたいってことだよね。

まだ知り合って半日し経たないって言うのに、もう何ヶ月も付き合ってるカップル

みたいな気分になってるよ。


午後からもメイサちゃんといい感じで過ごして、晩ご飯もメイサちゃんが作って

くれて、晩ご飯は、ご飯にポトフにポテトサラダ。

メイサちゃんと一緒に晩ご飯を食べて、しかもぜ〜んぶ美味かった。


片付けは僕も手伝って、まるで新婚さんみたいだって思ったね。

結婚すると毎日こうなのかな?

こんなにハッピーなのに、なんでみんな月日が経つと離婚しちゃうんだろう?


それはね、人間は業が深いくて自己中でわがままだからだよ。

よほど相性がよくない限り、慣れてくると相手のことを思いやらなくなって

お互いの欠点ばかり目について、パートナーに期待しなくなり、そして

少しづつすれ違っていくんだよ。

だから新婚の時ラブラブでも結婚生活が長くなると愛すらなくなる・・・結局、

憎しみしか残らなくなって別れちゃうんだね〜。

なんで相手を思いやれないのかね。


「ご主人様・・・お片づけが終わったらお風呂沸かしますからね」


僕のアパートはユニットだけど、風呂はちゃんと完備してる。

今時、風呂も付いてないアパートなんか借り手がつかないからね。


「お風呂沸いたら、私と一緒に入りましょうね、ご主人様」


「え?・・・い、一緒に?」


「当たり前でしょ・・・私がご主人様の体の隅々まで綺麗に洗って差し上げ

ますから・・・」


「え〜・・・まじで?・・・石鹸ランドじゃないんだからそれはちょっと・・・」


「嫌なんですか?・・・私とじゃ不満なんだ?」


「いやいや、そういうんじゃなくて・・・恥かしいから」

「それに一緒に風呂に入るってことは、その〜メイサちゃんも裸になるって

ことだろ?」


「あたりまえじゃないですか、服着たまま湯船に浸かるバカいないでしょ?」


「僕さ、パソコンでは女性の裸見たことあるけど・・・生の裸は見たことない

から・・・目のやり場に困るよ」


「そんなこと言ってたらいつまで経っても私の裸、見られませんけど」

「なんでも、最初ってあるんですから早めに見て慣れればいいんです」

「お風呂で見なくてもエッチする時、どうせ見るでしょ、私の体」


「エッチの時は照明とか消さないの?」


「なんで照明消してエッチするんですか・・・つまんないでしょ?そんなの」


「え?明るいところでするの?エッチ」


「当たり前です・・・ご主人様の顔もアレも見れないなんて本当つまんないです

・・・手探り状態でエッチなんてそんなのやらないほうがマシ」


「そう思うでしょ?」


つづく。


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