第5話:カップルには一番大事なこと。

「とにかく俺、メイサちゃんのこと信じるから・・」


「最初っからそれでいいんです・・・素直じゃないんですから」

「で、どうするんですか?エッチするのしないの?」


「しないのって言われても・・・・いきなりだから用意してないし・・・」


「用意?・・・用意ってなにを?」


「コンドーム・・・」


「あは、コンドーム・・・ご主人様、案外真面目なんだ」

「そんなの・・・今時のおニイさんどもは、みなさん生でしたがりますよ」


「勢いでやっちゃってそのへん手抜きして万が一妊娠しちゃったら困るだろ?」


「ご主人様のそう言う思いやり私好きかも・・・」


「ありがと・・・」

「ところでメイサちゃん、サイトの情報だと君、20歳になってたけど本当は何歳?」


「16歳」


「やっぱりな〜・・・16歳ってもしかして今年高校生になったばっか?」


「そうですけど・・・」

「去年まで中学生じゃん・・・ダメじゃん」


「サイトの年齢設定は下界の法律に合わせただけ・・・16歳なんて表記したら

愛に満たされてないおばさんたちからクレームが来るかと思って・・・」


「まあ未成年となんかエッチしたら場合によっては犯罪者になりかねないからね」


「未成年がなんでダメなの?」

「歳なんて関係ないじゃないですか、私がいいよって言ってるんですから未成年

でも問題ないでしょ?・・・」


「まあ、メイサちゃん同意の上ならいいとは思うけど・・・そこに愛があればね」


「ご主人様、私とエッチしたくないの?」


「いやいや、メイサちゃんとエッチしたくない訳ないじゃん」

「でもいいのかな〜?」


「まだ気にしてる・・・分かりました、ご主人様の決心がつくまで待ちます」

「さてと・・・そうなっちゃうと私することないですからお昼の支度でも

しようかな」


「だからエッチがイヤだって言ってないから・・・」


「ご主人様、お昼なにが食べたいですか?」


「エッチは?メイサちゃん」


「ご主人様コンドームないまましちゃって妊娠させちゃうと困るんでしょ?」


「それはそうだけど・・・」


「じゃ〜買ってきて・・・そしたらさせてあげてもいい」

「それよりまずはご飯食べないと・・・」

「天使もちゃんとお腹減りますから・・・ご主人様もご飯食べないとお腹減っ

ちゃうでしょ?」

「これから忙しくなりますね、食事の支度に掃除洗濯、お買い物、夜はご主人様

のお相手して・・・」


「一ヶ月もいるんですから、なにもしないで、お菓子ぼりぼり食ってテレビ見て

運動もしないて家でゴロゴロしてたら、そしたら私すぐ小太りな天使になっちゃい

ますね・・・」

「そんなふうに私が変貌しちゃったらイヤでしょ?」

「太った天使って重いですよ・・・そうなっちゃうと騎上位とかできなくなっちゃうじゃないですか?・・・体位一個損しますね」


「それは困るな〜、体位はまあいいとして僕、デブ専じゃないから」


「だからエッチもちゃんとしなきゃいけないんです」

「エッチだって、かなりな運動量だしカロリー消費しますからね」


「頑張るのは基本的に僕でしょうが・・・メイサちゃんは寝てるだけじゃん」


「失礼な、そんな間違った情報どこで仕入れて来たんです?」

正しいエッチって共同作業なんですよ・・・私だって頑張ります」

「でも太っちゃうとうまく動けないでしょ?・・・ご主人様が私の下で

つぶれちゃうと困るし・・・」


「よくしゃべるね、メイサちゃん」

「あのさ、なんでそんなリアルな話してんの?僕たち」


「エッチのことを話すのはカップルにとっては一番大事なことなんだよ」

「そういうことをおろそかにするからレスなんかになっちゃうんだよ」


「レスって・・・まだ一回もエッチしてないのに・・・」

「最初っからこれなら、先が思いやられそう、一ヶ月後どうなってるんだろ?」


「なに言ってるんです、最初っから会話が弾むってのは相性がいいからじゃ

ないですか」


「ポジティブだね・・・メイサちゃん」

「なんでもいいから、とりあえずいつでもエッチできるよう僕、薬局へコンドーム

買いに行ってきます」


「超極薄ね・・・分かってる?」


「分かってるよ」


つづく。

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