第3話:メイサちゃんて、まじで天使?。

な訳で僕のアパートに訪ねて来たメイドさんのコスプレ天使。


「よろしくお願いします、ご主人様」


「ご、ご主人様?」


「メイドってそう言うんでしょ?」


「メイドカフェとかだとね・・・まあいいや・・・とりあえず来てくれたん

だから、中に入ってください」


「じゃ〜、お邪魔します」


「そこに座ってくれる?」


そう言って僕は一番綺麗な座布団をメイサちゃんに出してあげた。

座布団に座ったメイサちゃんは僕の部屋品定めするようにぐるっと見回した。


「で、早速だけどレンタル天使さんってどんなことしてくれるのかな?」


「はい、一般的には同じ時間を共有したり一緒にデートしたり?」

「本来、私の目的は女性や性に満たされない悩める男性を癒すことだから、

どんなご希望でも望んでいただけたら、叶えます」


「どんなご希望でも?・・・まじで?」

「もし僕がエッチしたいって言ったら?」


「今からします?ご主人様・・・そう思って私、朝シャワーして来ましたから」


「あはは・・・冗談言って・・・な訳ないですよね」

「あのさ、レンタル彼女とかデリヘルとかって本番はやらないって聞いたこと

ありますけど・・・レンタル天使さんも同じでしょ?」


「私はそう言ったたぐいのご商売の方とは違うんですよ」

「ちゃんと、やるんです、エッチ」

「私、そう言う使命を帯びて来てますからね・・・地上の決まりごとは当て

はまらないんです」


「使命?・・・使命ってなに?・・・地上って?」


「もしかして君ってメイサちゃんて、まじで天使?」


「そうですって言ったでしょ?」

「そもそも私の所属するヒーリング・ヘブンはこの下界にはないんですもん」


「なにそれ?そもそも下界って・・・そんなファンタジー的なことある?」


「インターネットが普及したでしょ?」

「だから、昔のように天使がアポなしで勝手にやってくるってのは今はやってなくて

ネットを通してご希望の方や悩める男性限定で天界でも時代に遅れないようレンタル天使を始めたんです」

「って言っても私、アルバイトですど・・・」


「バイト?・・・そんなのあり?」


「私、天界では学生なんです、学校が長期でお休みの時はバイトしてるんです」

「だからご主人様のところには約一ヶ月ほどいられることになります」


「え?・・・指定した日時に通って来てくれるってシステムじゃないの?」


「いいえ、一ヶ月間はご主人様んちにべったりです」

「私ね、バイトはじめて最初のご主人様が正一郎なんですよ」


「ああ、そうなんだ・・・まそれは嬉しいかな、メイサちゃんがまだ他の

男から手も触られてないんだ・・・よかった〜」

「つうかさ、天使なのになんでメイドコスなんかしてるの?」


「天使なんて見かけ普通の女子と変わんないでしょ?だからメイドさんの

格好の方が男性のウケがいいんです」

「それでメイドさんの格好してるの・・・ご主人様もメイドさん大好き

でしょ?」


「大好きです、飯より大好き、でしかも天使でありながらメイドなんて最高

最強じゃないですか・・・そんな贅沢あっていいんでしょうか?」


「って、今聞き逃すところだったんだけど、メイサちゃん女子高生?」


「そうですよ」


「未成年じゃん・・・それってマズくない?」


「言ったでしょ?地上の決まりごとなんて天使には通用しませんって・・・」


「そう言うことなので早速このメイド衣裳のまま・・・エッチしちゃいます?」


つづく。

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