第39話 吟遊詩人

 前回から、PV920と☆0個を獲得できた。

 PVリワード換金率10倍キャンペーン発動、9200リワード獲得。

 現在あるのは、☆99個と205845リワード。


 20万リワードに乗せてきた。

 デシーラを解放するにはお金はいくらあっても良い。

 メジャ商会がごねるかも知れないからな。

 まあ、切り札はあるけど。


 コメントを7個貰った。

 吟遊詩人を使い名声を高めるべしか。

 ネタなら少しある。

 良い歌ができるかどうか分からないが、スノバリーを貶める歌ができるに違いない。


 パンパカパーン。

 ガチャの結果発表。

――――――――――――――――――――――――

https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093085610600339

 たわしか。

 果たしてまた5個揃うかのう。

 期待しておるぞ。

――――――――――――――――――――――――


 あと、たわし4個はきつそうな気がする。

 王都からデシーラのいる街に戻ったら、デシーラを解放するつもりだ。

 そうなったらリワードはさほど関係なくなる。


 それに、いま一日に4500円分の買い物が毎日できる。

 たぶん飢えたり、着る物に困ったりはしないはず。


 左団扇とはいかないかも知れないけど慎ましく暮らすことなら出来るはずだ。

 そんなこんなで、王都に着いた。


 プラウドの王都の屋敷に荷物を置いて酒場に繰り出す。

 プラウド家のツケが利く店で飲む。

 この酒場は少し格が高そうだ。

 客層も、裕福な商人か貴族のお忍びがほとんどだ。


 俺は吟遊詩人が演奏した後に声を掛ける。


「儲け話がある」

「その手には乗りませんよ」

「ある歌を作ってもらいたいだけだ」

「気にいった内容なら歌います。気に入らないならそれまでですよ。私はこう見えてこの酒場に出入りができる人気の吟遊詩人なのですから」

「それでいいよ」


 まず、俺の出自だ。

 ええと、地球のほとんどの神話は人間は神の子だ。


 神が作って生み出したか、神から生まれている。

 だから俺は神の子。

 嘘判別スキルに掛かってもそう主張できる。

 そういう神話だからな。


 聞かれたら言い伝えではそうなっていると言うつもりだ。

 遥か彼方の天国と思われる世界からこの世界の地上に舞い降りた。

 それが俺。

 ほんと日本は天国だったよな。


 苦労の末、力を付けていく。

 そして、伝説の次元斬を得た。


 そこからは英雄譚だ。

 オークの集落から始まって、ワイバーンの群れ、スノバリーの卑劣な行い、そして戦争の100人抜き、殺し屋を返り討ち、濁流をやり過ごし、ドラゴンを倒す。


「本当なんですか。こう言っちゃなんですが、吟遊詩人の歌は誇張されてます。ですがね、真実も何割か含まれているというわけです。この話のどこに真実が含まれているのですか?」

「嘘判別スキルに掛かっても良い。全部本当だ」


「面白い。真偽官を連れて来てやろう。だが嘘だと判ったら、ほら吹き男として君の歌を作る」


 話を聞いていたのだろう。

 貴族らしき男がそう言って来た。


「どっちの歌も面白いですね。やりましょう」


 吟遊詩人が了承した。


「よし乗った」


 俺も了承。

 貴族の男はしばらくして、白い縁の服を来た女を連れて来た。


「ええと、彼女が真偽官だという保証は?」

「はっはっはっ、知らないのかい。真偽官を騙る者は関係者も処刑される」

「そうかなら良い」


 真偽官による尋問が始まった。

 俺の話が全て真実だと証明された。


「本当だったのか。是非、この歌を作らせてくれ」

「驚いたな。英雄じゃないか。英雄と同じ時間に酒場で飲んだって言ったら自慢になるぞ。握手してくれ」


 俺は貴族の男と握手した。


 そして、吟遊詩人が大乗り気になって、スノバリーを馬鹿にする歌まで作ってくれることになった。


「神の子、剣児♪ 剣の申し子、剣児♪ 剣を振るえば大地は切り裂かれ、雲も割れる♪……」


 自分の歌を聞くのは恥ずかしいな。

 ソレンもこの恥ずかしさを味わえということで、ソレンの美しさを讃える歌も作ってもらった。


 数日後。

 俺の歌と、スノバリーを馬鹿にした歌、ソレンの美しさを讃えた歌、これらは流行った。


 プラウド邸のメイドによれば、場末の酒場までその歌が歌われているらしい。

 俺は何度もサインをねだられた。

 漢字でサインすると、読めない字が面白いらしくて、宝物にすると言われた。


 後世の人には英雄ケンジの名前とサインが残るのかもな。


「もう、わたくしの歌まで作らなくても良いのにですわ」

「婚約破棄されて、婚約者を探さないとだろ。選り取り見取りで良いじゃないか」

「化粧してないとがっくりされるのが何ともいえませんわ」

「メリハリは付けるべきなんだよ。パーティとかで化粧した美しさを広めたら良いだろう」

「ですわね。ではパーティの招待状がたくさん来てますので、一緒にでましょうか」

「俺もか」

「英雄を一目見たいと思うお嬢様方の願いを叶えて差し上げなければ。それに味方を作れば作るほど、スノバリーとの戦いが楽になりますわ」

「仕方ないな」


 どうやら、ここからはパーティ三昧らしい。

 剣とスキルを使った戦いとはまた違う戦いが幕を開けるようだ。


 鬼が出るか蛇が出るか。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り99個


今回の収支:

 収入

 9200リワード


 支出

 なし


 残金

 205845リワード


 銀のたわし

 1個


次の分岐:


 パーティに乗り込む。

 目立たねば、ということで、パフォーマンス。


 ①投げた銅貨を斬る

 ②会場の端にソレンを立たせりんごを頭に載せる。それを斬る。

 ③悪口を言った貴族の男のベルトだけを斬る。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/27日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁リワードガチャ

 PVの下一桁でガチャを回します。


 ⓪ たわし

 ① 0リワード

 ② 1リワード

 ③ 10リワード

 ④ 100リワード

 ⑤ 1000リワード

 ⑥ 10000リワード

 ⑦ 100000リワード

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ たわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード未満だとバッドエンド。

 10万リワード貯めるとデシーラを解放して、ハッピーエンド。

 20万リワード貯めると結婚できて、農村でほのぼのライフ。

 30万リワード貯めると結婚できて、都会でデシーラが異世界通販の物を売っての生活。

 40万リワード貯めると結婚できて、貴族になれる。

 50万リワード貯めると結婚できて、王族になれる。


名前:健司・金子

レベル:30

魔力:4128/4500

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

 殺菌ⓘ

 防御魔法ⓘ

 次元斬ⓘ

 完全回復ⓘ

 異世界通販ⓘ

 点灯ⓘ

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