第25話 買われたデシーラ

 前回から、PV645と☆0個を獲得できた。

 現在あるのは、☆70個と3554リワード。


 リワードが溜まり始めた。

 良い感じだ。

 だが10万リワードには程遠い。


 コメントも5つ貰った。

 デシーラに何かありそう。


 パンパカパーン。

 ガチャの結果発表。

――――――――――――――――――――――――

https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093084733824459

 ふむ、今一番欲しいのはリワードか。

 そういう意味では大当たりじゃな。

――――――――――――――――――――――――


 100リワードが当たった。

 安いけど嬉しい。

 もうスキルは必要ない。

 いま欲しいのは確かにリワードだ。


 いよいよデシーラの治療に取り掛かる。


「デシーラ、今から見る事への質問はなしだ。他人にも話さないでくれるか」

「ええ、誰にも言わないわ。借金奴隷は、嫌な命令は拒否できるの」

「【完全回復】」


「えっ、足がある。指が全部そろっていて綺麗。あっ、両目が見える」

「火傷の痕も綺麗に消えているよ」

「わっ、わーん」


 デシーラは大声で泣き始めた。

 何があったのか奴隷商人の所の店員が見に来た。


「デシーラ、お前、何で治っているんだ」

「言えません。言いたくないんです」


 俺が治したとは店員は思ってないようだ。

 神経質そうな奴隷商人も何事かと様子を見に来た。


「こっ、これは。デシーラ、何があったんだ」

「言えません」

「君、何か見たかね」

「俺? 俺も言えません」


「身分証明を見せてくれるか」

「ギルドカードで良いですか?」


 ギルドカードを見せる。


「ふむ、ならば違うか。欠損を治せるスキル持ちなら、ギルドカードを作る時に噂になっているはずだ。ギルドならランクアップの時や何かあった時に鑑定されるだろうしな」


 ランクアップは鬼門か。

 覚えておこう。


「ええと、デシーラはどうなります?」

「欠損が治ったということはどのような原因でも奇跡としか呼べない。恐らく引く手あまたになるだろう」


 デシーラが買われてしまう。

 俺は余計なことをしてしまったのか。

 でもあの状態で置いておくことはできない。

 デシーラを見るたびに治せるのに治さないと罪悪感にさいなまれるのは嫌だ。

 これでとりあえずはよしとしておこう。


「何だどうした。事件かね」

「これはメジャ様、酷い状態の奴隷が完治したのですよ。それはもう奇跡的に。奇跡的にではなくてこれは奇跡です。聖人認定されるぐらいの」

「それは良い事を聞いた。どうだね。私に買われてみないか。仕事は簡単な事務仕事だ」


 デシーラが迷っている。

 だがデシーラは頷いた。


「お世話になります」

「これで我が商会もますます栄えるに違いない。奇跡の少女がいる店だからな」

「では手続きをしませんと」


 デシーラが売れてしまった。

 傷が治って良かったが、売れてしまって悩みが増えた。

 デシーラを俺が譲り受けるのは難しい気がする。

 きっと大金を要求されるに違いない。


 金が足りない。

 デシーラは奥で化粧されて綺麗な服を着せられた。

 そして、買われていった。


 メジャ商会か。

 店にデシーラを訪ねて行ったら嫌な顔をされるかな。

 後で一度行ってみよう。


 やるせない気持ちだ。


「レッド、飲みたい気分だ」

「男にはそういうことがあるよな」

「女にもあるわよ」


 パーティメンバー3人で飲みに行った。

 酒をがぶ飲みして何を言ったか覚えてない。

 朝、ペドルさんの家のベッドで寝ていた。

 帰ってきた記憶がない。

 思い出すと、レッドに肩を貸してもらって歩いたな。

 うっ、頭が痛い。

 レッドに謝らないと。


 レッドの家は朝食だった。


「二日酔いって顔だな。愛しの彼女の夢は見れたか。売られてしまったんだってな可哀想に。いかに彼女が美しいか耳にタコができるぐらいに聞かされたぜ」


 全部話してしまったようだ。


「色々とありがと」

「良いってことよ」


 レッドの家のスープをごちそうになって、いくぶんスッキリした。

 デシーラが売れたのは仕方ない。

 あれがベストの選択だった。

 そう思わないとやっていけない。


 レッドの家から、ペドルさんの家に戻って、昨日さぼった筋トレをする。

 汗をかいて、二日酔いがさらに良くなったようだ。

 ペドルさんの家にお手伝いさんがやってきて、掃除を始めた。

 ペドルさんとアベルさんはいま行商の旅だ。


 ピーラーとノギスの生産は上手く行っている。

 2週間後に売り出される手はずだ。


 デシーラが気になったので、メジャ商会に行く。

 そこは客でごった返していた。


 物を買いに集まったってわけではないよな。


「見たか。奇跡の娘だって、噂では神が現れて治してくれたらしい」

「ああ、元の彼女を知っているから驚きだ」

「俺も騎士団の寄付イベントで彼女をみた。あれがあんなに良くなるなんてな」

「握手して帰りたいな」


 デシーラはすっかり有名人だ。

 遠目にデシーラを見た。

 微笑んでいた。


 幸せそうだな。

 何となく俺の出る幕がないような気がした。


「知ってるか。ライバルのヒュージャー商会が今回のことでやきもきしているらしい」

「あの、あくどいっていうヒュージャー商会か。何も起こらなければ良いけどな」


 くそっ、ヒュージャーの名前をここで聞くとはな。

 デシーラのためにもヒュージャー商会を懲らしめておくか。

 それが良いな。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り70個


今回の収支:

 収入

 645リワード

 ガチャ100リワード


 支出

 なし


 残金

 4456リワード


次の分岐:


 ヒュージャー商会にざまぁ


 ①手下の盗賊をやる

 ②裏帳簿を盗んで、脱税で訴える

 ③不良品の集団訴訟


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/13日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁ガチャ

 PVの下一桁でガチャを回します。


 ⓪ たわし

 ① たわし

 ② たわし

 ③ トイレットペーパー

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 異世界通販スキル

 ⑧ 遠見スキル

 ⑨ 点灯スキル


 ガチャも残り3回。

 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:15

魔力:128/1125

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

 殺菌ⓘ

 防御魔法ⓘ

 次元斬ⓘ

 完全回復ⓘ

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