第24話 レッドのざまぁ

 あれから、俺はペドルさんに冒険者をすると話した。

 護衛にはアベルさんがいるから問題ないらしい。


 レッドとはパーティを組んで何度もオーク狩りをした。

 次元斬を使うほどの相手ではないが、スキルに慣れるのにちょうど良い相手だったのだ。

 オークは一体大銀貨3枚近くする。

 この金額の半分でも俺の懐に入ればと何度思ったことか。


 前回から、PV157と☆3個を獲得できた。

 現在あるのは、☆70個と3554リワード。


 ☆とリワードが溜まり始めた。

 良い感じだ。


 コメントも4つ貰った。

 ルーディ絡みで何かありそう。


 パンパカパーン。

 ガチャの結果発表。

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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093084673827634

 ふむ、イカサマ臭いがよしとしておこう。

 偶然かも知れないからな。

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 うお、完全回復が当たった。

 でき過ぎだな。

 不正を疑うレベル。

 でも熱烈な読者の工作だとしても責めるまい。

 それもこの小説の醍醐味。


 完全回復の説明を読む。


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 あらゆる病気と怪我が治ります。

 欠損も例外ではありません。

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 何度読んでも、欠損が治ると書いてある。

 しかし、次元斬もやばいが、このスキルもやばい。

 教会に知られたら聖人認定されて幽閉だな。

 みんなには黙っておこう。


 レッドの妹さんには悪いが実験台になってもらう。


「【完全回復】」


 俺は小声でスキルを発動した。


「胸の中の痛い所や、詰まって息苦しいような所がなくなっている」

「治ったのか?」


 レッドが疑っている。


「きっと今まで何回も殺菌と回復を掛けたから治ったんだよ」

「ケンジがそう言うのならそうなんだろうな」


「レッド!」

「ニーナ。ケンジ、彼女はニーナ、ルーディのパーティメンバー」

「よろしく」


「こちらこそ。メンバーだったよ。パーティを抜けてきたから。私、レッドが抜けるのを反対だったの。事実、ルーディに文句を言ったけど聞いてもらえなかったわ。ルーディったら、オークに負けたのよ。信じられる? Sランクパーティがオークに負けたのよ」


「そのオークの特徴は?」

「髑髏の杖と髑髏の首飾りをしてたわ」


「オークシャーマンだね。呪いが得意な」

「ルーディは呪いに掛かったってこと?」

「たぶんね」


 早速、レッドのざまぁの始まりだな。

 ルーディは呪いに気がつかないと、これから大変なことになりそうだ。

 レッドが持っているモンスターの知識は伊達じゃないな。


「ちょっと、ルーディを見物に行こうぜ」

「うん、少し見たいかも」

「ルーディなら酒場で、ぐでんぐでんに酔っているわ」


 ギルドの酒場に行くと、ルーディは大声を上げていた。


「ちくしょう、何で。俺が悪いってのか」

「運が悪かったのよ」

「そうだよ」


 他のパーティメンバーがルーディを宥めている。


「ニーナの奴、レッドを追って行きやがって。あの二人はできていたんだ。ニーナが好きな俺の気持ちを二人で弄んでいたに違いない」


「えっと、あんなことを言っているけど」

「僕とニーナは恋人じゃないよ。仲は良かったけど」

「ルーディが私のことを好きなのは知っていたけど、レッドに嫉妬してたのね」


 そんな理由でレッドを虐めていたんだな。

 そんな嫌な奴にニーナが惚れるわけない。

 虐めずにライバルとして正々堂々やっていたら、未来は違ったのかもな。

 まあ、自業自得だ。


「謎が解けたことだし、妹さんに美味い物買って帰ろうぜ。きっと腹を空かしているはずだ」

「そうしよう。ニーナも良かったら、食べて行く? 金はあるんだ。討伐依頼はやってないけど、近隣でオークを何匹が仕留めたから。もちろんケンジがだけど」

「ええ、ご一緒するわ」


 場を再びレッドの家に戻した。

 美味そうな露店の料理がテーブルに並ぶ。


「ケンジって強いの?」

「まあ、お金以外の強さはある」

「じゃあ、ケンジのパーティに入れてよ」

「いいけど、俺は心に決めた人がいるから」

「私もよ」


 ニーナの好きな人はレッドだろう。

 何となくそんな気がした。

 ルーディはニーナの好意がレッドに向いていると気がついていたんだな。

 視線とかでそういうのは分かるものだ。


 レッドが朴念仁なんだな。

 俺はレッドを軽く突いた。


「何っ?」

「兄さん分からないの」


 妹さんには分かっているらしい。

 そりゃ、ニーナはずっとレッドを見ているからな。

 誰だって分かる。


 さて、ニーナの色恋は置いといて。

 妹さんの完全回復は別に良い。

 いいが、デシーラを完全回復したら、ちょっと困ったことになりそう。


 奴隷商人に話したら、教会に幽閉コースだな。

 真っ当な商人ならそうすると思う。

 教会に恩を売っておけば商売上かなりの利点になるからな。


 心苦しいが、デシーラに口止めするしかないか。

 デシーラは尋問されるだろうな。

 体罰をされるようなら喋っていいと言っておかないと。

 デシーラを治すことでこの先どうなるか完全に読めない。

 でも治さないという選択肢はない。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、完全回復スキル

 ☆残り70個


今回の収支:

 収入

 157リワード


 支出

 なし。


 残金

 3711リワード


次の分岐:


 デシーラを治療。

 誰が治した言わないデシーラは奇跡の娘認定される。


 ①聖遺物として教会に買われて行く。

 ②運が悪い貴族に買われて行く。

 ③縁起物として大商人に買われて行く。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/12日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁ガチャ

 PVの下一桁でガチャを回します。


 ⓪ たわし

 ① たわし

 ② たわし

 ③ トイレットペーパー

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 異世界通販スキル

 ⑧ 遠見スキル

 ⑨ 点灯スキル


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:15

魔力:128/1125

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

 殺菌ⓘ

 防御魔法ⓘ

 次元斬ⓘ

 完全回復ⓘ

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