第23話 必殺技

 前回から、PV677と☆3個を獲得できた。

 現在あるのは、☆67個と3554リワード。


 ☆とリワードが溜まり始めた。

 良い感じだ。


 コメントも6つ貰った。

 コメント数もだが、なんか上がり調子な気がする。

 必殺技を開発すべしの声。

 突きに防御魔法を合わせて、防御突き。

 防御魔法とは何なのかという感じの技だ。


 アベルさんに教わるためにペドルさんが案山子を用意してくれた。

 俺は毎日この案山子に向かって突きを繰り出している。

 今日の俺は一味違う。


「【防御魔法】【剛力】【付与魔法】、とりゃあ」


 剣の先にある尖った防御魔法が案山子に突き刺さった。

 うん、あんまり意味がない。


 利点はある。

 突きの射程が伸びる。

 剣が痛まない。

 光を纏った剣先が恰好良い。


 必殺技というほどのものでもないが、何十回と繰り返し、必殺技は完成した。


 パンパカパーン。

 ガチャの結果発表。

――――――――――――――――――――――――

https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093084608385414

 くそっ、持って行かれたか。

 コメントで言われると持っていかれる法則はなんだ。

 殺菌と防御魔法と次元斬と当たっているぞ。

 パワーが流入しているのに違いない。

――――――――――――――――――――――――


 うお、次元斬が当たった。

 でき過ぎだな。


 次元斬の説明を読む。


――――――――――――――――――――――――

 次元ごと見えない刃で切り裂きます。

 防御不可。

――――――――――――――――――――――――


 物騒なスキルだ。

 だが☆1000スキルに相応しい。

 次の大当たりの景品は完全回復をお願いします。


 しかし、必殺技うんぬんはなんだったのか。

 くそっ、必殺技訓練が無駄になった。

 だが、考えてみたら、チンピラとか生かして捕まえようと思ったら、次元斬は物騒過ぎる。

 防御突きぐらいがちょうど良いだろう。


 ハードモードは終了らしい。

 ここからはざまぁモードになるようだ。

 レッドを虐めてたルーディをざまぁしなければ。


 ええと、ルーディを殺すのは不味いよな。

 それは流石に分かる。

 それにざまぁするのはレッドの役目だ。

 俺が横取りするべきではない。


 だから、俺が取るべき手は、冒険者になってレッドを引き抜く。

 そこからレッドがざまぁするかは、レッド次第だ。


 俺がやってないざまぁとして、ヒュージャー商会がある。

 よくもチンピラを差し向けて拉致しようとしてくれたな。

 商業ギルドの営業停止なんか痛くも痒くもないだろう。

 冒険者をやりながら、ヒュージャー商会をざまぁしてやる。


 ヒュージャー商会は汚い手を今まで使って来て、これからも使っていくだろう。

 だから、その企みを潰してやるんだ。

 それが俺のざまぁだ。


 そうと決まれば冒険者登録だ。


「あなた、覚えてますよ。戦闘に使えないスキルで冒険者登録しようとした方ですよね」

「戦闘スキルが生えたんだ」

「何を馬鹿なことを。短期間でそんなに都合よくスキルが生えるわけないでしょうが」

「とにかく、調べて見てくれ」


「もし嘘だったら手数料として銀貨1枚を頂きます。魔力だってただじゃないんですから」

「構わないさ」

「【鑑定】。スキルがこんなにたくさん。あれっ、こ、これは。伝説のSランクスキル、次元斬ではないですか。大変、ギ、ギルドマスター!」

「何だ騒々しい」


 歴戦の戦士みたいな初老の男性が奥から現れた。


「この方、Sランクスキル保持者です」

「見間違えじゃないのか」

「【鑑定】、やっぱり次元斬です」

「そうか。ついにSランクスキル保持者が現れたか。ケンジとやら、もっと嬉しそうな顔をせんか。この国、唯一だぞ」


 だってガチャの景品なんだもの。

 苦労はしたよ。

 でもそれほどじゃない。

 デシーラを助けられたら嬉しいだろうさ。

 笑顔はその時まで取っておく。


「目標があるんだ。それを果たすまで笑えない」

「志があるのは良い事だ。それでCランクから始めるか。Aランクスキル以上を持っている冒険者はCランクから始められる」

「じゃあそれで」


 冒険者ギルドの酒場で、レッドを待つ。

 あっ、来た来た。


「こっち」


 手を上げてレッドを呼ぶ。


「今日は何? 妹の治療?」

「俺、冒険者になったんだ。レッドを引き抜きたい」

「ケンジには悪いけど、ルーディの所ほどお金が払えないよね」

「討伐の依頼料、素材を売った金。全てはレッドの物だ。ちなみにCランクだ」

「そうなると確かにルーディの所より稼げるかも」

「どう?」

「分かったよろしく」


 ルーディが酒場にやってきた。


「おう、レッド。お前は首だ。お前より安い金でやってくれるポーターはたくさんいる。だから首だ。明日から来なくて良いぞ」

「そう、辞めようと思ってたから、ちょうど良かった。パーティメンバーによろしく言っておいて」

「視界から消えろ」

「言われなくても消えるよ」


 レッドは背負っていたリュックを降ろして俺と酒場を出た。


「あっさり辞められて良かったな」

「引継ぎしなくて大丈夫かな」

「リュックの中身とかを伝えるつもりか。そんなの放っておいても探すだろう」

「そうじゃないんだ。モンスターの習性とか弱点とか、辞典を暗記しているのが僕だけなんだ。他にも地図とか地形情報も僕の頭に入っている」

「高級取りなのは伊達じゃないんだな」

「うん、Sランクパーティのポーターに相応しい仕事をしてきたつもり」


 これはレッドが知らず知らずにざまぁする展開か。

 とにかくレッドは良い仲間だと思う。

 きっと俺の役に立つに違いない。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、次元斬スキル

 ☆残り67個


今回の収支:

 収入

 677リワード


 支出

 なし。


 残金

 3554リワード


次の分岐:


 ざまぁ展開炸裂。


 ①レッドがさっそくざまぁ。ルーディが依頼失敗。

 ②ヒュージャー商会の手先の盗賊団を潰す。

 ③殺し屋来襲、返り討ち。黒幕ざまぁ。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/11日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁ガチャ

 PVの下一桁でガチャを回します。


 ⓪ たわし

 ① たわし

 ② たわし

 ③ トイレットペーパー

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 完全回復スキル

 ⑧ 遠見スキル

 ⑨ 点灯スキル


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:14

魔力:854/980

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

 殺菌ⓘ

 防御魔法ⓘ

 次元斬ⓘ

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