第20話 発明

 前回から、PV372と☆1個を獲得できた。

 現在あるのは、☆57個と2336リワード。


 コメントを4つ貰った。

 励ましが嬉しい。

 生きていく気力が湧いてくる。


 パンパカパーン。

 ガチャの結果発表。

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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093084413489921

 またもたわしを引くかな。

 呪いを掛けたつもりはないのだが。

 あと8回のチャンスがある。

 頑張れよ。

――――――――――――――――――――――――


 くそっ、たわしかよ。

 前と同じ感想しか出て来ない。

 データを取ってみるか。


 今までに。

 0は1回。

 1は2回。

 2は6回。

 3は1回。

 4は2回。

 5は2回。

 6は1回。

 7は0回。

 8は0回。

 9は4回。


 こんな感じだ。

 2が多過ぎだろう。

 だが逆に考えたら、7が出る確率は高まったと言える。


 次こそは7だ。

 ペドルさんには食事とただで家に泊まらせてもらっている。

 そりゃ護衛もしているけど、役に立ったのは、盗賊と大蛇の件だけだ。

 申し訳ないような気がする。


 現代製品を再現してもすぐに真似されるに違いないが、何かアイデアを提供しよう。

 そこで思いついたのはノギスとピーラー。

 ピーラーはみんな知っていると思う。

 ノギスについて説明したい。

 ノギスは管の外径と内径が測れる道具だ。

 どっちも100均にある。


 俺とノギスとの出会いは、小学生の時に遡る。

 近所のホームセンターは恰好の遊び場だった。

 ナットとか、ワッシャーとかはおはじきとして使うのに便利だ。

 だからこういう安い物を買って遊んでた。

 工作で動かない人形のロボットとか作れるからね。


 である日目に留まったのはステンレスの20センチに満たないノギス。

 100均にノギスはあるのは知っていたけど、プラスチックと金属じゃぜんぜん格が違う。

 幸いにして安かったので購入。

 それを筆箱に入れて持ち歩いていた。

 活躍する場面は1年に1回あるかどうか。

 だが何となく恰好良いと思ったのだ。


 高校まで筆箱にはそのノギスを入れていた。

 だから、どういう形なのか良く知っている。

 部品もふたつだけ。

 作るのは簡単じゃないだろうけど、デザインを描けば職人なら何とかしてくれる。


 ピーラーはやっぱり小学生の頃。

 ジャガイモの皮をむくのに使ったのが初めだ。

 そしてピーラーはなぜかすぐに切れなくなる。

 100均の安物だからだろう。

 切れなくなったピーラーを貰って分解。

 といっても部品は取っ手と刃のふたつしかない。

 でも形はよく覚えている。


「確かに便利そうだね。ノギスは職人向け。ピーラーは料理人かな。作らせてみようと思う」


 ペドルさんが乗り気になった。

 ペドルさんに開発資金を出して貰わないと俺は破産だからね。


 職人すげぇ。

 理想としてたノギスとピーラーが出来上がった。


「ケンジに聞きたい。これをどうしたい?」

「どうって、ペドルさんの好きにしたら良い」

「うーん、大店に一切がっさい売るのが一番稼げる。だが、ロマンがあるのは私がこれで成り上がって大店を築く。それだけの力がある商材だ。それをするには大量に作って一気に売り出さないといけない」


 ペドルさんは迷っているな。

 大量に作る時に秘密が他の店に漏れたりすれば大損だ。

 工房が秘密を守ってくれるかが肝になるな。


「ロマンを追い求めたいんだね」

「ああ、チャンスがあれば飛びつくのが商人だ」

「秘密の生産計画か。サンプルを作った工房は大丈夫?」

「職人がひとりだけの工房だからね。長年の付き合いがあるから裏切ったりはしない」


 裏切らないといえば奴隷か。

 職人の奴隷もたくさんいるのだろうな。

 ギャンブルに嵌る職人はたくさんいるはずだ。

 奴隷は契約魔法で絶対に裏切れない。

 ただ、契約をしておかないと駄目だが。


「よし、株式会社を作ろう」

「えっと、それはなんだい?」

「大勢の人が資金を出して、株を買って、株数によって利益を分配する仕組みだ」

「資金を集めてどうする?」

「職人の奴隷をかき集めて、ノギスとピーラーを作らせる。株は商業ギルドに売らせたら良いよ」

「ふむ。商業ギルドのギルドマスターと商談せねば」


 ペドルさんは企画書を作ると、商業ギルドに持っていった。

 そして、ホクホク顔で帰ってきた。

 結果は聞くまでもない。


「上手くいったよ。サンプルを見せたら一発だった。商業ギルドで秘密を知るのはギルドマスターだけだから、漏れることはないだろう」

「サンプル見せないで、株を買ってくれるの?」

「そこは腐っても商業ギルドだな。商業ギルドが売り出すということはその価値があるってことだ」


 上場したようなものか。

 それだけで価値がつくのか。

 画期的な商品を売り出すことになる商会ですよと商業ギルドが保証する。

 詐欺の危険性がないわけか。


「夢が叶いますね」

「ああ、儲けたら馬車を3台買うんだ。そしてキャラバンを編成する」

「出来ますよ。絶対に」


 なんか上手い感じに転がり始めた。

 これも小学生の時の俺ナイスと言わねば、なるまい。


 ノギスとピーラーを分解する人間なんかほとんどいないだろうからな。

 好奇心は大事だな、そう思う。

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今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り57個


今回の収支:

 収入

 372リワード


 支出

 なし。


 残金

 2336リワード


次の分岐:


 画期的商品と聞いて秘密を探り出そうと、裏の者が放たれた。

 それは。


 ①チンピラ。

 ②殺し屋。

 ③ゴロツキ冒険者。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/8日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁ガチャ

 PVの下一桁でガチャを回します。


 ⓪ たわし

 ① たわし

 ② たわし

 ③ トイレットペーパー

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 次元斬スキル

 ⑧ 防御魔法スキル

 ⑨ 殺菌スキル


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:14

魔力:980/980

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

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