第19話 噂

 前回から、PV121と☆0個を獲得できた。

 現在あるのは、☆56個と2064リワード。


 コメントを3つ貰った。

 だいぶコメントが寂しくなった。

 だが、1PVある限り負けない。


 パンパカパーン。

 ガチャの結果発表。

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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093084348922303

 わははっ、なんて運のない奴。

 よりによってたわし。

 仕方ない。

 恩情で、今回を入れてガチャ10回引かせてやろう。

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 くそっ、たわしかよ。

 ペドルさんに渡したら、画期的だと褒められた。

 そう言えば今の形のたわしは特許だったんだよな。


 特許権は既に切れているが、異世界では関係ない。

 ペドルさんはたわしを早速作ったようだ。

 剛毛みたいな物と、針金があれば簡単に作れるからね。

 すぐに真似されるだろうけど、ペドルさんが儲かって嬉しいよ。

 不幸中の幸いかな。


 そう考えるとたわしも悪くない。

 次こそは次元斬当たれ。


 10回にしてくれてあざっす。

 神様最高。


 それにしてもルーディ許すまじ。

 ギルドにチクってやろう。

 ただ俺の名前を出すとペドルさんに迷惑が掛かるかも。


 ギルドの酒場で酒を飲まずに他の冒険者と話す。


「へぇ、ルーディが嫌いなAランク冒険者がいるのか?」

「そうそう」


 俺はその冒険者の話を聞いて待ち受けた。


「ちょっと良いかな。ルーディに嫌がらせする良い方法があるんだけど」

「そいつは良いな。言ってみろ」

「ルーディが所属しているパーティのポーターがいるよね。彼が虐待されているようなんだ。ポーターは確かに冒険者より一段落ちる。冒険者資格が要らないからね。でもポーターの重要性はまともな冒険者なら知っている。これを虐待するのはギルド的にどうなんだ。ギルドに申し立てしてみたら」

「俺の株が上がってルーディのは落ちるな。かりにギルドが処罰しなくてもこういう話は伝わっていくもんだ。よし俺がギルドに申し立てよう」


 くくくっ、上手くいった。

 虐めがますますひどくなったら、別の手を考えよう。

 だがギルドマスター辺りに注意されたら大人しくなるはずだ。


 まだ腹の虫が収まらない。

 そうだ、ルーディの悪い噂を流してやろう。

 どう言った噂が良いかな。

 まるっきり嘘は不味い。

 こういうのは真実を誇張してこそだ。


 酒場で聞いたルーディの噂は、ルーディの前の彼女は暴力で別れたとか。

 よし、彼女は半身不随になったって噂をばら撒こう。

 DVの最低男のレッテルを貼ってやる。


 噂をばら撒くに浮浪者を使った。

 金をやるから1杯飲んで、噂をばら撒けと送り出した。


 100リワードも使ってしまったが、惜しくない。

 さあ、行商の旅に出よう。

 帰ってきてから結果確認だ。


 行商の旅はトラブルなく終わった。

 たわしが人気商品になったのは余談だが。


 帰ってきて、ルーディとレッドを探した。

 ギルド内で二人揃っていた。


「ぼやぼやしやがって、このグズでのろまが! くっ、殴ると不味いな」

「ごめん」


 レッド、そんな奴に謝るなよ。

 でもギルドに申し出たのは間違いじゃなかったみたいだ。

 とりあえず暴力は止まっている。

 誰も見てない場合は分からないが。


 ルーディ去ったので、レッドのそばに寄る。


「よう」

「おう」


 片手をあげて挨拶した。

 レッドもそれに応える。


「最近、ルーディの暴力はどうだ」

「うん、ギルドマスターに注意されたとかで、直接の暴力は無くなった。言葉による暴力は酷くなったけど、それならまだ耐えられる」


 これ以上は無理かもしれないな。

 とりあえず物理的な暴力が減っただけでもよしとしておくか。


「俺って回復スキルを持っているんだ。ほとんど気休めのスキルなんだけど妹さんに掛けてやりたい」

「ありがと。妹もきっと喜ぶよ」


 レッドの家に行った。


「どうぞ」

「おう、お邪魔します」


 妹は奥の部屋らしい。

 妹さんはベッドに寝ていて青白い顔をしていた。


「お兄ちゃん誰? ごほっごほっ」

「友達だよ」

「友達だ。回復スキルを掛けたいが良いかな」

「ええ。ごほっ」


「【回復】【回復】【回復】【回復】【回復】【回復】【回復】」

「少し、胸の痛みが治まったよ」


「レッド、この街にいる時は毎日回復を掛けに来る」

「ありがとう」

「良いってことよ。友達だろう。ルーディがまた酷くなるようだったら、言ってくれ。何か手を考えるよ」


 10回のガチャで必ず次元斬を引くぞ。

 確率的にはいけるはずだ。


 頑張るしかないか。

 でも俺は運が悪いからな。

 なにせハードモードだから。


 次回こそはラッキー7の7来い。

 よしやるぞ。

 次元斬を引いて、その後に景品が変わったら、完全回復を引くんだ。

 神様頼むよ。

 レッドの妹を治す手立てをくれ。

 そうすればデシーラの問題のひとつが解決する。


 たわしはもう良いからな。

 そう祈った。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り56個


今回の収支:

 収入

 121リワード


 支出

 浮浪者に支払い、銅貨100枚、100リワード。


 残金

 1964リワード


次の分岐:


 ペドルさんにただで泊まらせてもらって食費もただだ。

 申し訳ないので、発明品を提供。

 何が良いですか?


 ①ノギス。

 ②ピーラー。

 ③リバーシ。



 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/7日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁ガチャ


 ⓪ たわし

 ① たわし

 ② たわし

 ③ トイレットペーパー

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 次元斬スキル

 ⑧ 防御魔法スキル

 ⑨ 殺菌スキル


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:14

魔力:941/980

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

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