第18話 Sランクの憎い奴

 前回から、PV219と☆0個を獲得できた。

 現在あるのは、☆56個と1943リワード。


 相変わらずのあまり増えないPVとぜんぜん増えない☆。

 こんな物かなと慣れてきた。


 コメントを5つ貰った。

 なんか起きそうな予感。


 今日は休みの日。

 筋トレしてから、冒険者ギルドに向かう。

 なんとしても突きの動作を物にしたい。


 他の払いの動作なんかも練習している。

 素振りを見ているだけでも上手くなれるような気がする。


 歩く時に運足の練習はやっているし、素振りも毎日1時間はやっている。

 ちょっとは上手くなったかな。

 まだ剣だけでモンスターに立ち向かう勇気はない。

 早く、強くなりたいものだ。


 見学の帰り、ギルド内で大きなリュックを背負った奴と出会った。

 何となく親近感。

 俺も行商の時は大きなリュックを背負っているからね。

 ただ護衛なので動きが鈍るほどの重量は入れてないけど。


 彼も行商かな。


「おい、タオル」


 修練場で見た冒険者が、彼にタオルを要求していた。


「はい、ただいま」

「遅い」


 少しもたついた彼に、冒険者は彼の喉に鞘付きの剣を突き込んだ。


「うっ」


 真剣ではないけど、かなり痛いはずだ。

 喉を押さえて苦しそうに呻いてる。


「やめろ。可哀想だろ」


 俺は彼を庇った。


「パーティ内のことに口を出すな」

「人間らしい扱いをしてやれと言っているんだ」


 彼は俺の服の裾を掴んで、首を左右に振った。


「ええと抗議は要らないってこと?」


 彼は頷いた。


「だが、こんなことは間違っている」

「痛めつけられたいらしいな」


 俺は剣を鞘ごと抜いて構えた。

 そして、一撃をいれようとしたら滅多打ちにされた。

 容赦なく打たれた。


 気がついたら冒険者はいなくなっていた。

 脳震盪を起こしたらしい。


 真剣ではないし、スキルは使ってないから、手加減された。

 屈辱だ。

 だがこれが俺とあいつとの実力差。


「助けてくれてありがとう。酷いようだったら、医者に連れていこうと思ったけど、大丈夫そうだね」


 リュックの彼は俺を見ていてくれたようだ。


「打ち身ぐらいで済んだみたい。俺はケンジ。君は?」

「レッド」


「あの嫌な奴は?」

「ルーディだよ。Sランク冒険者の。剣を抜かなくて正解だったね。あとスキルを使わなかったのも。使ってたら殺されていたよ」


「レッドは何であんな奴に使われている?」

「病気の妹がいて治療費を稼がないといけないんだ。つらい事も多いけど頑張れる」

「そうか。大変だな」


 ありきたりなことしか言えない。

 金では俺も苦労しているからな。

 PVが欲しいよ。

 ついでに☆も。


「友達になろうよ」

「ああ、友達だ」


 そう言ってレッドと別れた。

 力が欲しい。

 人を守れるだけの力が。

 理不尽に抵抗できる力が。


「力が欲しいか。ならば与えよう」


 おっ、神様からお達しが。


――――――――――――――――――――――――

 下一桁ガチャ開催。

 獲得のPVの下一桁で景品が変わります。

 こうご期待。

――――――――――――――――――――――――


 続いてメッセージが出た。

 ガチャを開催してくれるらしい。

 外れくじもあるんだろうな。

 だが、ちょっとやる気が出た。


 痛むからだを引きずって、ペドルさんの家に帰る。


「どうしたんだ。ボロボロじゃないか」

「喧嘩かな。虐められている奴を助けようとしたらこのざまだ」

「だが、良いことをしたな。助けられたかどうかじゃない。誰かが助力してくれたってだけで嬉しいものだ」

「そうだといいけど」


 ペドルさんに軟膏を塗ってもらった。

 痛みが少しましになった。

 骨に異常はないみたいだ。

 痣になった以外は大丈夫。


 さあ、久しぶりに空想ざまぁ行ってみるか。


「【カクカク】」


 俺はルーディと対峙して剣を抜いた。


「決闘だ」

「お前がか。良いぜ、何を賭ける?」

「全財産だ」

「じゃあ、俺はその金と同額だ」

「かけ金の受け取りはレッドにしてくれ」

「ああ良いぜ」

「誰か合図を」


「おい決闘らしいぜ。賭けようぜ」

「だな。俺はルーディに金貨1枚」

「俺もだ」

「俺も」


「これじゃ賭けにならない」

「俺はケンジに賭ける」

「私もです」


 キーパーとペドルが俺に賭けた。

 こりゃ負けられないな。


「用意は良いか。構えて」


 ルーディは自然体だ。

 俺は緊張で剣を握っている手から汗が出て来た。

 勝てるはずだ。

 この日のためにチートを獲得したんだからな・


「始め」

「【超身体強化】」


 ルーディのスキルは超身体強化だ。

 レッドにそう聞いている。

 20倍ぐらい強化されているのかな。

 だが関係ない。


「【次元斬】乱れ斬り」


 空間をみじん切りにする。

 ルーディは一言も発せずに細切れになった。

 相性が良かった。

 ただその一言に尽きる。


「あっ、へっ」

「早く勝ち名乗りをあげろよ」


「しょ、勝者ケンジ」

「ケンジ、ありがとう。ルーディから奪った金で妹が治せる」


 レッドがお礼を言いにきた。


「良いってことよ」


 こんな感じか。

 下一桁ガチャが楽しみだ。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り56個


今回の収支:

 収入

 219リワード


 支出

 なし


 残金

 1943リワード


次の分岐:


 ルーディにちょっとした仕返し。


 ①冒険者ギルドにレッドの虐待をチクる。

 ②ルーディのことを調べて悪い噂を流す。

 ③屋根の上から汚水を掛けて逃げる。



 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/6日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁ガチャ


 ⓪ たわし

 ① たわし

 ② たわし

 ③ トイレットペーパー

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 次元斬スキル

 ⑧ 防御魔法スキル

 ⑨ 殺菌スキル


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:14

魔力:980/980

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

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