第17話 見合い

 前回から、PV332と☆0個を獲得できた。

 現在あるのは、☆56個と1724リワード。


 ☆が貰えないのはもう諦めている。

 PVは波があるようだ。

 今回は332PV。

 前回は81PV。

 波は仕方ない。

 不人気作品にありがちなことだ。


 コメントを4つ貰った。

 まいどのことながら指標と励ましが嬉しい。

 頑張るぞ。


 今回の行商は村へ入るまでは、何ともなかった。

 だが、着いた途端宴会。

 酒が振る舞われた。

 俺とペドルさんだけに。

 これは話に聞く盗賊村じゃないのか。

 そう言えば男の数が少ない。


 男女比1対10ぐらいだ。

 ほとんどの男は盗賊で、俺達が寝入るまで待って、殺される。

 そんな未来が浮かんだ。


「ペドルさん、村の様子がおかしいような」


 俺は小声でペドルさんにそう言った。


「ええ、村人は全員見知った顔ですけど、目がぎらついているというか」


 ペドルさんも異変に気がついているようだ。

 小声で返してきた。


 酒はほとんど飲まないで、ペドルさんと同じ部屋に泊まった。

 バラバラの部屋に泊まるよりこれの方が安全だ。


 今日は寝ないぞ。

 横たわっているだけでも疲れは取れる。

 命が掛かっているから眠らない。


 夜中、物音がした。

 やっぱり、こんなことだと思ったよ。


「【点火】」


 点火スキルの炎に照らし出されたのは、全裸の女性達。

 ちょっと待った。


 ええと、刃物はないし。

 殺すのなら全裸では来ない。


 俺とペドルさんは顔を見合わせて絶句した。


「ええと、みなさん。どういうつもりですか」


 ペドルさんが尋ねる。


「子種を貰おうと思って」

「とりあえず、服を着てくれ。話はそれからだ」


 俺がそう言うと、女性達は出て行って、服を身に着けて帰ってきた。

 ふぅ、焦ったよ。

 エロ漫画展開なんてのは創作物の中だけだ。


「村長さん、説明して下さい」


 ペドルさんが、呼ばれて来たのだろう村長に説明を求めた。


「税が払えなくなって、男達が鉱山に出稼ぎに行ったんじゃ。それで落盤事故があって男達が死んでしまったのじゃ」

「それで、女達が多いと」

「はいですじゃ」


 ええと村は金がない。

 男がいない。

 男がいないから金が稼げない。

 負のスパイラル発生だな


「子種を貰って、ついでに金も貰おうって考えたわけですね」


 やっていることは売春の押し売りだな。

 今回は命名権じゃ何とも出来ない。

 人口の男女比率が元に戻らない限り問題が解決しない。


 コメントの指標によれば集団見合いをすべしとある。


「ペドルさん、集団見合いをしよう」

「まあ、それしかないか」


 まずやることは、宣伝だな。

 女達の似顔絵を描いて、街の男達に見せる。


 ただ、それだと男達の旨味がない。


「村長、小作農を撤廃しよう。そうすれば耕作権を餌に男達を呼べる」

「わし以外の地主は死んでいるからのう。仕方ない腹を括ろう」


 土地持ち、家持ち、女性付き。

 この条件なら何とかなるか。


 問題は税と今後のお金だ。

 命名権では足りそうにないな。


 何か売り物はないかな。

 食べ物もそんなに余裕はないだろうし。

 高級な特産品なんて物が開発できるならとっくにしている。


 現代知識の出番と行きたいが、はて。

 リバーシは駄目だな。

 すぐに真似される。


 製造法が分からない物が良い。


「作物以外に村で作っている物ってある?」

「鍛冶屋と薬師はおりますじゃ」

「うーん、そんなのじゃなくて」

「他と言ったら、焼き物ぐらいですじゃ。ほとんど売り物にはならない素人が作ったようなものじゃが」


 焼き物か。

 ボーンチャイナを行っちゃう。


「焼き物に骨の粉を混ぜるのはどうかな」

「具体的にはどうするんですじゃ」

「煮て焼いて、灰にして混ぜるぐらいしか分からん。頑張って。とりあえずそれができるまでは命名権の販売で食いつなぐ」


 スキルがあるので、骨の灰は簡単にできた。

 ボーンチャイナの第1号ができるまで、集団見合いをするぞ。


 街へ帰り、絵描きを手配して、そして集団見合いの張り紙を掲示板に貼った。

 この掲示板は賞金首とか、モンスターの出現情報なんかが載っている掲示板だ。

 管理は、守備兵がしている。

 門番も守備兵なので、キーパーに頼んだら簡単に許可が下りた。


 絵描きが持ち帰った絵が、門番の詰め所に置かれた。

 若い男達が、それを見に何度も来た。

 手配書と見合いの似顔絵が一緒に保管されているのはちょっと複雑な気持ちになったけど、門番の詰め所なら盗難もない。

 盗まれそうになったことが多々あったからね。

 前世でファンにポスターが剥がされて、持ち去られた事件を思い出したよ。


 集団見合いが始まった。

 女達は手料理を作って待ち構えている。

 この世界、いい女の条件のひとつが料理が上手いことだ。

 現代日本からすれば遅れているが、冷凍食品も無ければ、総菜屋もない異世界ではこんな物かとも思う。


 とりあえず、何組かのカップルが誕生した。

 集団見合いのノウハウは村長に伝えたので、次回からは自分達でやるだろう。


 ボーンチャイナは偶然3つできただけだ。

 だが物凄い高値が付いたので税は何とかなったようだ。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り56個


今回の収支:

 収入

 332リワード


 支出

 なし


 残金

 1724リワード


次の分岐:


 強敵出現。

 どんな強敵?


 ①大商人

 ②貴族

 ③Sランク冒険者


 この相手と絡みがあってざまぁします。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/5日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:14

魔力:980/980

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

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