第14話 盗賊と、大蛇

 前回から、PV172と☆0個を獲得できた。


 現在あるのは、☆56個と987リワード。

 コメントを6つも貰った。

 指針や励ましは生きていくやる気に繋がる。

 だが、コメントがなくなってもPVがある限りは頑張る。


 行商の旅に出発だ。

 だが二人とも歩きなので、隣の村まで。

 ぺドルさんの商材は炭と雑貨。

 雑貨はおまけでメインは炭。


 馬車で運んだ方がよさそうだが、ぺドルさんの炭は品質が良いそうで、これを扱っている行商人はぺドルさんしかいない。

 品質の問題で他からは買わないそうだ。

 特に村の鍛冶屋はぺドルさんの炭の愛好家だ。


 だから、村人は荷馬車で街まで来ても炭は買わない。

 ぺドルさんは、各村へ炭を売っているから仕入れは大量だ。

 だから、値段も安くできる。

 村人がぺドルさんと同じ仕入れルートが使えても、それよりも高くなってしまう。


 隙間商売なんだろうな。


「ただで護衛してもらって申し訳ないね。盗賊の噂があるものだから、今回は用心のために護衛を雇ったんだよ」

「へぇ。盗賊なんか出るの」

「大抵は3人ぐらいで、歩きの旅人や、歩きの行商人を狙う。護衛が5人もいるようなキャラバンは絶対に襲わない」

「卑怯な奴らだな」

「あっちも生きていくために必死だから」


 そんなことを話しながら歩いていたら、どう見ても盗賊だろうという男達が3人出て来た。


「俺は石を投げる。ええとぺドルさんは?」

「私はこれだよ」


 ぺドルさんは短弓を取り出した。

 うん、剣を持っている奴に近接戦闘してやる必要もない。


 ここで、ロープの再利用武器。

 一メートルぐらいの長さのロープの両端に拳骨ぐらいの石を付ける。

 ただ、これだけの武器。

 ボーラという。

 慣れると獣も獲れたりするらしい。


 俺はそれをグルグル回してから離した。

 ボーラはクルクルと回転しながら盗賊に向かう。


「よけろ!」


 盗賊がしゃがむ。

 ペドルさんは弓を引き絞ると矢を放った。

 しゃがんだら矢は避けられないだろう。


「うっ」


 盗賊のひとりが腹に矢を食らった。

 まだまだボーラはあるぞ。

 グルグルボーラを回して盗賊を威嚇する。

 盗賊は、武器を放り投げ手を上げて降参した。


「あっけないな」

「冒険者になる強さがあれば盗賊なんかしてないさ」


 ずりずりという音が森から聞こえてきた。

 鳥が一斉に羽ばたく。

 やばい大物のモンスターが出た。

 俺達と盗賊は息を殺す。


 だが、ぬっと出た大蛇が盗賊のひとりをペロリと飲み込んだ。


「うわっ」


 次々に飲まれていく盗賊。

 俺は手に持ったボーラを見た。

 こんなのじゃ豆鉄砲も良いところだ。


 ペドルさんも攻撃するべきか迷っている。

 ボーラと短弓で何とかなるものかな。


 あの口に杖を突っ込んで水生成連打は勘弁してほしい。

 とてもじゃないができる自信がない。


 大蛇は3人飲んで、腹が一杯になったのか、とぐろを巻いて眠り始めた。

 どうするべきか。

 退治すべきか。


「どうします?」


 俺はどうするべきか尋ねた。


「村まで来られると厄介です。とにかく、痛い目に遭わせないと」

「炭って粉に出来ますかね?」

「売り物のすり鉢もあるし、できるけど」

「目を覚ますまで作れるか分からないけどやるしかないですね」


 炭を細かく粉にする作業が始まった。

 2時間ほどかけてペドルさんのリュックの炭は粉になった。

 剛力スキルがあってこれほど良かったと思うことはない。

 大蛇の目を覚まさないように炭の粉を撒く。


 そして、炭の粉末が立ち込める中に、長い枝を入れて。


「【点火】」


 枝の先に火が灯る。

 大爆発。

 俺も吹っ飛ばされて、耳がキンキン言っている。

 大蛇はというと、ダメージがあるようにも思えない。

 だがピクリとも動かない。

 死んでいるかも知れないが止めを刺そう。


 鉄串を大蛇の脳天に打ち込んだ。

 そして、大蛇が暴れ始めた。

 打ち込む手をやめたらいけない。

 揺さぶられながら必死に頭にしがみついて、隙を見て鉄串を打ち込む。

 鉄串が全て埋まった。

 これで死んでなかったら、もうなにもできない。


 頭から飛び降り、1時間ほど、のたうつ大蛇を見ていた。

 そして動きが停まった。


「死んだのかな」

「ええ、そのようです。村まで行って人を集めて来ましょう。炭を無駄にした分回収しないと」

「もしかして食べるの? 人食いだけど」

「高級肉のオークも人食いです。大抵のモンスターは人食いですよ。そんなことを言ってたらモンスターの肉は食べられません」


 抵抗あるけど仕方ないのかな。

 熊だって食っているけど、その熊が過去に人間を食ったかは分からない。

 郷に入っては郷に従えかな。


 大蛇からは毒液が手に入った。

 これは切り札として持っておこう。


 盗賊からは剣が手に入った。

 近接戦闘をするつもりはないがもらっておこう。


 ペドルさんの話では、この大蛇のモンスターは麻痺毒だという。

 即死な毒だったら使うのをためらうところだ。


 ペドルさんは、盗賊の懸賞金と、大蛇の素材でうはうはだ。

 村で一番美味い料理と酒を奢ってもらった。


「【ステータス・オープン】」


――――――――――――――――――――――――

名前:健司・金子

レベル:14

魔力:954/980

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

――――――――――――――――――――――――


 うわ、5つもレベルが上がっている。

 俺ってかなり豪運なのかな。

 盗賊が飲まれたから助かったんだよな。

 位置が盗賊と逆だったら、俺達が飲まれていた。

 幸運に感謝しよう。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り56個


今回の収支:

 収入

 172リワード


 支出

 なし


 残金

 987リワード


次の分岐:


 街まで戻った。

 久しぶりの休日。


 ①ペドルさんのツケで飲む。

 ②本屋で立ち読み。

 ③冒険者ギルドで模擬戦を見学。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/2日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


すこし未来の分岐:


 15話までに大きなことをする。デシーラが一緒に喜んでくれて怒りも解ける。

 できなければ、デシーラが口をきいてくれなくなる。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:14

魔力:954/980

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

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