第13話 オーク討伐

 前回から、PV114と☆0個を獲得できた。


 現在あるのは、☆56個と824リワード。


 コメントを4つ貰った。

 コメントで色々な指針を示してくれるが、どうなるか分からない。


 行き当たりばったりなのは仕方ない。

 恐らく神も先が読めないだろう。

 とにかく討伐に集中しよう。


 朝市に行く途中にパンとスープを買って食べる。

 朝市は盛況だった。

 一日の食材を求める主婦の姿が多い。


 果物を探す。

 オークをおびき寄せる餌とするためだ。

 見つけた。


 縄に10個ほどの果物が付いている。

 それひとつが銅貨5枚、格安だ。

 だが、他の客が買わないのは分かる。

 もうほとんど腐った状態。

 ハエがぶんぶんたかっている。


「くれ」

「買ってくれるのか」

「ああ」


 縄に付けられた果物を汁が服に付かないように気を付けながら運ぶ。

 門番はその匂いを嗅ぐと少し嫌な顔をした。


「ごめんよ。モンスターをおびき寄せる餌なんだ」

「分かってるさ気を付けてな」


 森へ入る前に重しになる岩ほどの石を探す。

 ちょうど良いのがあったので、ロープを使って背負う。


 さあいよいよ討伐だ。

 森へ入る。

 まず樹を探す。

 枝が罠に使えそうな樹を探すのだ。


 ちょうど良いのが見つかった。

 枝の先にロープを結んで、体重を掛ける

 枝がたわんだので、ロープに重しの石を乗せる。


 ロープの先を輪にして、輪に葉っぱを掛けて、輪の中に果物を置いたら完成だ。

 俺は葉っぱを集めてその中に隠れた。

 ここからは待つだけだ。


 1時間ぐらい待ったような気がするがオークは来ない。

 失敗か?


「フゴフゴ」


 おっ、確かに聞こえる。

 そして足音が。


 ちらりと目線をやると、丸太を削って作ったであろう棍棒を持ったオークがいた。

 動いたら駄目だ。

 息を殺せ。


 輪の中に踏み込め、あと3歩だ。

 あと2歩。

 オークはスンスンと鼻を鳴らしている。

 どうやら人間の匂いを感じ取ったらしい。

 だが、モンスターは好戦的だ。

 人間がいたところで問題にしないだろう。


 あと1歩。

 果物に手をやった。

 足を輪に踏み込んだな。


 俺は跳ねるように起き上がり重しの石に蹴りをいれた。

 石は転がり、ロープが引っ張られ輪が締まる。

 オークの片足は宙に浮いた。

 この体勢ではろくな攻撃はできないだろう。


 だが追加の唐辛子玉だ。

 オークの顔面に向かうそれをオークは手に持った棍棒で叩き落とした。

 袋が破れ、中の粉が盛大に舞った。


「ぶひぃ」


 オークが悲鳴を上げる。

 粉が目に入ったらしい。


 止めだ。

 持っていた杖の端をオークの口の中に入れる。


「【水生成】【水生成】【水生成】【水生成】【水生成】【水生成】」


 水生成連打だ。

 オークは溺れたも同然。

 俺はオークが死ぬまで、水生成を連打した。

 勝った。


 運が良いだけかも知れないが勝った。


「【ステータス・オープン】」


――――――――――――――――――――――――

名前:健司・金子

レベル:9

魔力:371/405

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

――――――――――――――――――――――――


 レベルが2も上がっている。

 だが、これからはレベルアップはきついのだろうな。

 オークより強敵わ倒せる自信がない。

 剛力スキルと付与魔法スキルを使い、オークを担ぐ。


 この重さが心地いい。

 獲物を獲った感触と言えばいいか。


 釣りなんかで、釣った魚がずっしり重いと嬉しくなるそんな感じだ。

 門へ行って、いつも通りの解体ショー。


 それを俺はぼーっと見ていた。


「あれは貴方が倒したんですか」


 そう言ってきたのは、大きめの登山リュックみたいなのを担いだ人だった。


「ええ」

「凄い。冒険者じゃないですよね。冒険者ギルドの解体場を使ってませんから」

「ええと、どちらさんで?」


 相手の魂胆が分からないので、俺は用心深く、相手の情報を聞き出すことにした。


「失礼しました。行商人のペドルです」

「何か俺に用ですか」

「これはこれは用心させてしまいましたか。いえね、冒険者でないのなら格安で護衛して貰えないかなと思いまして」


 護衛のスカウトね。

 利点はあるか。

 ええと、たぶん食費が掛からない。

 道中食べさせてもらうのは報酬じゃないからな。

 当たり前のことだろう。

 宿代も掛からない。


 話のネタに困らない。

 読者が飽きる展開になったら、辞めればいいだけ。


「とうぜん、道中の食費と宿泊費はただだよね」

「ええ、食費はともかく、村では私もただで泊まらせてもらってます」


 良いんじゃない。


「分かった。給料は要らない。その分、道中で美味い物を食わせてくれ」

「そんなことでしたら」


 さっそく酒場で飯を奢ってもらった。

 呪いは発動せず。

 やったね。

 今晩泊まるところも払ってくれるらしい。

 やっぱり呪いは発動しない。


 ペドルの家に泊めてもらった。

 安宿でない所に初めて泊まったよ。

 風呂があったのが嬉しい。

 もうヒリヒリするほど肌をこすった。


 明日から、行商生活。

 街道はそれほど危険はないだろうな。

 そう思いたい。

 でもPV稼ぐなら、波乱万丈のほうが良いんだろうな。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り56個


今回の収支:

 収入

 114リワード


 支出

 朝飯、銅貨4枚、4イール。

 果物、銅貨5枚、5イール。


 残金

 815リワード


次の分岐:


 アンケート分岐。

 行商に出た。

 道中出たのは?


 ①盗賊。

 ②ウルフ系モンスターの集団。

 ③大蛇。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/1日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


すこし未来の分岐:


 15話までに大きなことをする。デシーラが一緒に喜んでくれて怒りも解ける。

 できなければ、デシーラが口をきいてくれなくなる。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:9

魔力:259/405

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

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