第11話 筋トレ

 前回から、PV159と☆4個を獲得できた。


 現在あるのは、☆56個と957リワード。


 コメントを4つ貰った。

 なぜか筋トレすべしという声が多い。


 フォーアイウルフとブラッディボアを仕留めて、干し肉だけはたんまりある。

 食費が節約できるから、嬉しいけど。

 こんな生活、いつまでも続かない。

 きっと次はモンスターにやられてしまう。


 筋トレすべしという声に従うか。

 腕立て、腹筋、スクワットを100回ずつ、これを1セットとして10セットぐらいするのが目標だ。

 腕立てが30回を超えた辺りでヘロヘロになった。


「【剛力】。軽いぜ。体が羽のようだ。これって筋肉ついているよな」


 スキル使いながら筋トレする。

 あれっ、1セット終わったが、筋肉痛がこない。

 こんなにやったなら、普通は筋肉痛が起こるはず。

 剛力スキルは魔力が筋肉の代わりをするのか。

 駄目じゃん。


 筋肉の半分しか使ってないことになるよな。

 実際はスキルが100%と筋肉が0%かも。

 ほとんど筋肉を使ってないみたい。

 上手い話はないってことか。


 結局普通にやったら、50回ずつが限界だった。

 100回ずつ1セットも夢か。


「【回復】、おお筋肉痛がなくなった。こっちは筋肉の成長をリセットすることはないよね。だって傷を治しているんだから」


 回復スキルありきの筋トレか。

 これしかないようだ。


 休み休みでなんとか10セットやり遂げた。

 心なしか筋肉が付いた気がする。

 猛烈に腹が減ったので干し肉を齧る。


 塩分取り過ぎなような気もするが、汗もかなりかいている。

 干し肉の塩気がかなり美味く感じた。

 体が欲しがっているから問題ないか。


 パンとスープは露店から買って昼飯と夕食を合わせた物とした。

 回復スキルは使えるな。

 ただ骨が強くなった感じはしない。

 付与魔法を3重ぐらい掛けたら、骨が軋むんだろうな


 身体強化スキルの5倍頑丈ボディが羨ましい。

 それがあれば付与魔法の重ね掛けももっとできるに違いない。


 とにかく、干し肉がある限りは筋トレは毎日やる。

 寝るまではまだ時間があるな。

 お湯を頼んで、綺麗さっぱりした。

 奇麗さっぱりしたところで街を観光するか。


 道端に浮浪者だろう物乞いが座って、カップを目の前に置いていたので、銅貨1枚を入れる。


「あなた様に幸運がありますように」

「お前もな」


 貧乏だが、人間の心をなくしてはいけない。

 痩せた犬に出会った。

 乾燥スキルで作った無塩干し肉を差し出すと、犬は嬉しそうに食った。

 もっと無塩干し肉を注文しとかないとな。


 犬が歩きだして付いてこいと言わんばかりに少し行くと振り返る。

 何かあるのかな。

 そして犬は空き地に入って土を掘り始めた。


 そして、財布らしき物を掘り出すと、咥えて俺の前に置いた。


「くれるのか」

「わん」


 ねこばばはしないぞ、どうせ呪いが発動するのだから。

 俺は、その財布を門まで持っていった。


「拾ったんだが」

「おお、土の中にあったような感じの財布だな。ちょっと待て調べるから」


 しばらくして、門番はある落とし物届を見つけ出した。


「中身の金額も金貨3枚と大銀貨2枚で合っている。お前、正直者だな」

「謝礼を貰ったら、門番達で飲んでくれ」

「いいのか。1割が相場だから、大銀貨3枚と銀貨2枚だぞ。3200イールって言えば大金だ」

「良いんだよ。世話になっているしな」


 今日は良い事をして気分が良いな。

 なぁ、神様。

 こんだけしているんだから、何かくれよ。


 何か貰えた気がする。


「【ステータス・オープン】」


――――――――――――――――――――――――

名前:健司・金子

レベル:7

魔力:9/245

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

――――――――――――――――――――――――


 おー、やり直しなんてスキルがある。

 どうせチートじゃないんだろうな。

 横のⓘをタッチして説明を見る。


――――――――――――――――――――――――

 死んだら転生した時点に戻って、一回だけやり直しができます。

 パッシブスキル。

――――――――――――――――――――――――


 ええと、タイムループ系のスキル?

 やり直しなんてめんどくさい。

 それに死ぬのは怖い。

 自殺なんて出来ない。

 モンスターに生きたまま食われるのもごめんだ。


 とりあえず、保険程度に思っておこう。

 この物語は当分続くらしい。

 頑張って書かないといけないようだ。


 それにしても、もっと良い物くれよと思う。

 こうてっとり早くチートできる物をな。

 そういうのは許さない方針なんだろうけど、つまんねぇんだよ。

 だからと言って、今すぐやり直しはしないよ。


 なんか武器でも考えるか。

 バトルブーツはただのスパイクブーツになったしな。

 杖は良いけど口に突っ込まないと駄目なんて武器は、欠陥武器だ。


 武器開発は頭を悩ませそうだ。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り56個


今回の収支:

 収入

 159リワード


 支出

 食費、銅貨9枚、9イール。

 お湯、銅貨3枚、3イール。

 施し、銅貨1枚、1イール。


 残金

 944リワード


次の分岐:


 アンケート分岐。

 更なる武器を。


 ①靴下ブラックジャック、鈍器最高。

 ②唐辛子玉、目潰し最強。

 ③くくり罠、罠こそ至高。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 8/30日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


すこし未来の分岐:


 15話までに大きなことをする。デシーラが一緒に喜んでくれて怒りも解ける。

 できなければ、デシーラが口をきいてくれなくなる。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:7

魔力:9/245

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

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